• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

転写因子による細胞系列の決定および維持の染色体制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 16043263
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

宮武 昌一郎  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (30239420)

研究分担者 青木 和久  財団法人東京都医学研究機構, 研究員 (00280785)
林田 敏朗  財団法人東京都医学研究機構, 研究員 (20342925)
神沼 修  財団法人東京都医学研究機構, 研究員 (80342921)
山口 敦美  財団法人東京都医学研究機構, 研究員 (70124500)
研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2004年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
キーワード発生・分化 / 免疫学 / サイトカイン / T細胞 / 転写因子
研究概要

計画の中で、マスターレギュレーターにより誘導された染色体構造の変化は、DNA複製をはじめとする細胞増殖サイクルに影響を与えるか、という問題について成果が得られた。
哺乳動物などの高等多細胞生物では複製開始点について、共通配列が存在せず、エピジェネティカルな染色体構造が、その選択に重要であるという仮説が提示されている。ヘルパーT細胞サブセットの分化は、ピストン修飾やDNAメチル化などのエピジェネティカルな染色体構造変化をともなう。このようなエピジェネティカルな染色体構造と複製制御との関係を解析するため、まず複製開始点をIL-4/IL-13ローカスで探索した。その結果IL-13遺伝子下流に複製開始点oriIL-13を同定した。oriIL-13はTh1/Th2の両サブセットに存在し、H3ヒストンのアセチル化およびジメチル化の修飾による影響を受けないことが明らかとなった。さらにTh2特異的なサイトカインの発現に重要である、保存された遺伝子間領域CNS-1が、oriIL-13の選択に重要であること、またCNS-1の欠失が、ピストン修飾にも影響を与えないことから、ヒストン修飾を介さずに遺伝子発現量を制御すると考えられた。すなわち複製開始点の選択とTh2サイトカインIL-4およびIL-13の発現量の制御にCNS-1領域は重要であるが、共にヒストンの修飾(H3K9/K14のアセチル化とH3K4のジメチル化)を介さず、他のメカニズムを考える必要がある。この成果は現在投稿中である。
In vitroで分化させたエフェクターT細胞をマウスに移入することで誘導されるメモリーTh2細胞において、IL-4産生能、またCNS-1欠失による発現量の減少は維持された。しかし、IFNγの産生活性も誘導される細胞群がかなり検出され、メモリー細胞誘導過程でIFNγ産生の抑制がかからなくなる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] GATA-3 suppresses IFN-γ promoter activity independently of binding to cis-regulatory elements.2004

    • 著者名/発表者名
      Kaminuma, O., Kitamura, F., Kiramura, N., Miyagishi, M., Taira, K., Yamamoto, K., Miura, O., Miyatake, S.
    • 雑誌名

      FEBS Lett. 570

      ページ: 53-58

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi