研究課題/領域番号 |
16044210
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
服部 光治 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 助教授 (60272481)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 脳 / 神経細胞 / 発生 / 細胞移動 |
研究概要 |
リーリンは、脳の層構造形成に必須の巨大分泌蛋白質であり、ヒトでもリーリンが欠損すると脳の層構造形成不全が引き起こされる。リーリンは全長約3,461アミノ酸残基からなり、分泌シグナルを含むN末端領域、8回の繰り返し構造(リーリンリピート)、及び塩基性アミノ酸残基に富むC末端領域(CTR)からなる。CTRは32アミノ酸残基であり、その一次構造は爬虫類以上の全ての動物種で完全に保存されている。他グループの先行研究から、CTRはリーリンの分泌に必須であると考えられてきたが、その分子機構は不明であった。本研究では、CTRがなぜ分泌に関わるのかについて解析した結果、意外なことにCTRの一次構造や、CTRが高度に塩基性であることはリーリンの分泌に必ずしも必須ではないことが明らかとなった。また、免疫染色の結果から、CTRを欠損するリーリンは細胞内に蓄積して小胞体を異常拡張させることが判った。このことから、CTR(もしくは、リーリンリピートのC末端側に何らかのアミノ酸配列が存在すること)は小胞体からゴルジ体へのリーリンの輸送に関与する可能性が示唆された。次に、CTRがリーリンの下流シグナル活性化能力に関与しているか否かについて検討した。CTRは、リーリンの受容体を介した下流情報伝達系の効率的な活性化に必要であることが強く示唆された。特にCTRが塩基性アミノ酸残基に富むことが重要であると考えられる。
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