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脂肪細胞はいかにして太るか?

研究課題

研究課題/領域番号 16046201
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東北大学

研究代表者

山本 徳男  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (30192412)

研究分担者 稲垣 洋介  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (60400412)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワードWnt / LRP5 / リポタンパク / レセプター / 耐糖能異常 / 2型糖尿病
研究概要

脂肪細胞に蓄積する脂質の多くは食事由来の脂質や肝臓で合成された脂質がリポタンパクとして輸送され、リポタンパクリパーゼやリポタンパクレセプターにより供給されたものです。超低密度リポタンパクレセプター(VLDLレセプター)は脂肪細胞に高く発現し、中性脂肪に富むリポタンパクの供給に貢献していることを示しました。また、LDLレセプターファミリーの遺伝子の1つであるLRP5が食事由来のコレステロールを輸送するカイロミクロン・レムナントの肝臓への取込みを担っていることが示してきました。さらに、LRP5は糖代謝にも重要な役割を担っていることが示されました。LRP5とそれによく類似したLRP6は発生・分化に重要なWntの共役レセプターで、脂肪細胞ではWntシグナルが分化のスイッチとして機能していることが示されています。しかしながら、脂肪細胞におけるLRP5・Wntシグナルの実体は不明な部分が多々あります。
脂肪細胞へのリポタンパク由来の脂質の輸送や脂肪細胞の分化・成熟におけるWntシグナルの役割を明らかにするために、またコレステロールや糖代謝におけるLRP5/Wntシグナリング系を明らかにするために、Wntを大量に発現する細胞を樹立して、培地よりWntタンパクを部分精製し、膵臓のβ細胞からのインスリン分泌増強がベータカテニンの安定化を伴う古典的カノニカル経路ではなく、非カノニカルな経路により担われる可能性を示しました。
また、東京大学先端研の酒井教授のグループと共同で、絶食時におけるケトン体代謝に重要なアセチルCoA合成酵素が転写因子KLF15により制御されることを示しました。さらに、耐糖能異常の代償機構に転写因子SOX6が関与していることを示しました。高脂肪食や遺伝的肥満マウスではSOX6がダウンレギュレーションを受けることにより、インスリン分泌が増加し、結果的に高インスリン血しょうを引き起こす可能性を示しました。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] SOX6 attenuates glucose-stimulated insulin secretion by repressing PDX1 transcriptional activity and is down-regulated in hyperinsulinemic obese mice.2005

    • 著者名/発表者名
      Iguchi H., et al.
    • 雑誌名

      J Biol Chem 280(45)

      ページ: 37669-37680

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Identification of N-arachidonylglycine, U18666A, and 4-androstene-3,17-dione as novel insulin Secretagogues.2005

    • 著者名/発表者名
      Ikeda Y., et al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 333(3)

      ページ: 778-786

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Deficiency of the very low-density lipoprotein (VLDL) receptors in streptozotocin-induced diabetic rats : insulin dependency of the VLDL receptor.2005

    • 著者名/発表者名
      Iwasaki T., et al.
    • 雑誌名

      Endocrinology 146(8)

      ページ: 3286-3294

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] The important role for betaVLDLs binding at the fourth cysteine of first ligand-binding domain in the low-density lipoprotein receptor2004

    • 著者名/発表者名
      Iwasaki, T. et al.
    • 雑誌名

      J.Hum.Genet. 49

      ページ: 622-628

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Revised nomenclature for the mammalian long-chain acyl-CoA synthetase gene family.2004

    • 著者名/発表者名
      Mashek, D.G. et al.
    • 雑誌名

      J.Lipid Res. 45

      ページ: 1958-1961

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] The very low-density lipoprotein (VLDL) receptor : characterization and functions as a peripheral lipoprotein receptor.2004

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, S. er al.
    • 雑誌名

      J.Atheroscler Thromb 11

      ページ: 200-208

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] A Kruppel-like factor KLF15 contributes fasting-induced transcriptional activation of mitochondrial acetyl-CoA synthetase gene AceCS2.2004

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, J. et al.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 279

      ページ: 16954-16962

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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