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脂肪細胞により分泌される機能性膜小胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16046210
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関三重大学

研究代表者

青木 直人  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40242846)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード膜小胞 / MFG-E8 / adipocyte
研究概要

3T3-L1細胞を定法により分化誘導し、細胞内の脂肪蓄積が十分になるまで培養を続けた。2日間の培養(コンディション)培地を回収し,遠心分離を組み合わせて膜小胞画分を得た。マーカータンパク質MFG-E8の局在を免疫電子顕微鏡により詳細に観察したところ,直径100nmのいわゆるexosomeだけでなく,直径が1μmにもおよびmicrovesicleにも存在することが明らかとなった。つまり脂肪細胞から分泌される膜小胞は,一部のガン細胞で報告されているように由来の異なる混合体として存在することが明らかとなった。
脂肪が過度に蓄積した脂肪組織への浸潤が報告されているマクロファージに対する脂肪細胞由来の膜小胞の機能を考えて,脂肪細胞より集めた培養上清をそのまま,あるいは超遠心分離により膜小胞画分を除いた状態でマクロファージ(J774細胞)に与えて培養した。そのまま与えた場合,マクロファージの活性化(F4/80の発現),炎症性サイトカイン(IL-6)の発現・分泌は観察されなかったが,膜小胞を除いた培養上清で培養した場合,これらの顕著な発現誘導が見られた。つまり膜小胞にはマクロファージの活性化に対する負の制御因子が含まれることが予想される。現在脂肪細胞の培養上清に含まマクロファージの活性化を引き起こす正および負の制御因子の同定を進めている。また膜小胞にはマトリクスプロテアーゼが少なからず含まれることも併せて見出し,従来の小胞体・ゴルジ経由とは別に膜小胞経由での分泌メカニズムが存在することを証明した。以上の結果は論文にまとめ,現在投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Weaning-induced expression of a milk-fat globule protein, MFG-E8 in mouse mammary gland as demonstrated by the analyses of its mRNA, protein and PS binding activity2006

    • 著者名/発表者名
      Nakatani et al. (他9名)
    • 雑誌名

      Biochemical Journal 395

      ページ: 21-30

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ミルクタンパク質MFG-E8の多様な機能2005

    • 著者名/発表者名
      青木直人, 松田 幹
    • 雑誌名

      化学と生物 4

      ページ: 727-730

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Receptor-type protein tyrosine phosphatase ε(PTP ε M) is a negative regulator of insulin signaling in primary hepatocytes and liver

    • 著者名/発表者名
      Nakagawa et al.(他6名)
    • 雑誌名

      Zoological Science (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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