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アディポサイトカインによる脂肪細胞の容積制御機構と糖質・脂質代謝制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16046222
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関生理学研究所

研究代表者

高橋 信之  生理学研究所, 細胞器官研究系, 助手 (50370135)

研究分担者 岡田 泰伸  生理学研究所, 細胞器官研究系, 教授 (10025661)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワード脂肪細胞 / インスリン抵抗性 / TNF-α / 細胞容積 / VSOR / 分子生理 / 細胞生理 / 細胞機能 / 細胞内情報伝達 / 病態栄養学
研究概要

本研究では、これまでに以下のような実験を行った。
まず(1)脂肪細胞においてパッチクランプ法を用いた電気生理学的解析方法を確立し、(2)低浸透圧刺激によって脂肪細胞においてもVSORが存在し、他の細胞におけるVSORと同様の電気生理学的特徴を有していた。また低浸透圧条件下で、細胞容積の測定により脂肪細胞は調節性細胞容積減少(RVD)を示した。さらに(3)脂肪細胞においてTNF-α添加によりVSORが活性化されること、そのTNF-αによるVSOR活性化の際に細胞容積の減少を伴うことを明らかにした。
次にTNF-αが細胞容積の減少を引き起こす条件下でのグルコース取込を検討したところ、(4)VSORブロッカーであるグリベンクラミドおよびNPPBが、TNF-αによるインスリン依存的グルコース取込の阻害に対して抑制的に作用する、すなわちVSORブロッカーがインスリン感受性を回復させる作用を持つことを示した。さらにグルコース取込という脂肪細胞の機能とVSOR活性化を介した細胞容積制御機構との関係をより明確にするため、細胞容積の増大が引き起こされる低浸透圧刺激によるグルコース取込の変化を検討したところ、(5)脂肪細胞では、低浸透圧刺激による細胞膨張がグルコースの取込を上昇させた。さらにVSORブロッカーの添加によってRVDを抑制し、細胞膨張を持続させると、そのグルコース取込上昇はさらに促進された。このことは、脂肪細胞では何らかのメカニズムを介して、細胞容積の増大がグルコース取込と密接な関連があること、およびTNF-α作用によるVSOR活性化を介した細胞容積変化はインスリン抵抗性の発症に寄与しうることが強く示唆された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Phytol directly activates peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR)-alpha and regulates gene expression involved in lipid metabolism in PPAR-alpha-expressing HepG2 hepatocytes.2005

    • 著者名/発表者名
      Goto, T., Takahashi, N., Kato, S., Egawa, K., Ebisu, S., Moriyama, T., Fushiki, T., Kawada, T.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophysic.Res.Commun. 337

      ページ: 440-445

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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