研究課題/領域番号 |
16048229
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
多賀谷 光男 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)
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研究分担者 |
望月 康弘 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (80282523)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 小胞体 / 膜融合 / SNARE / syntaxin18 / よりあわせコイル |
研究概要 |
NSF-α-sNAP-sNARE複合体は、小胞輸送や神経伝達物質の開口放出において小胞とターゲット膜の融合に関わるタンパク質複合体である。NSFはシャペロン様ATPaseであり、α-SNAPはNSFを膜内在性タンパク質であるSNARE (SNAP receptorの略で、syntaxin、SNAP-25、VAMP-2などのサブユニットから成る)に結合させるアダプターである。我々は以前、小胞体に存在するsyntaxin18を発見し、このタンパク質がZW10、RINT-1(Rad50結合タンパク質)、p31、BNIP1などと結合していることを明らかにしている。これらの知見を基に本年度は以下の成果を得た。 1)タンパク質間相互作用の解析 i)RINT-1とZW10は直接結合し、その結合には互いのN末端領域が関与している。 ii)p31のN末端19アミノ酸がRINT-1/ZW10との結合に関与する。ただし、RINT-1/ZW10とp31の結合は直接的ではない可能性がある。 iii)p31はC末端部分によりあわせコイル構造とそれに引き続く膜貫通領域(TMD)(いわゆるSNAREモチーフ)を有し、syntaxin18と直接結合する。一般にSNARE間の結合はこのモチーフを介して行われるが、p31の場合はこのよりあわせコイル構造以外の領域もsyntaxin18との結合には必要である。 2)各サブユニットの大量発現系の構築 シャペロンと共発現させることによって活性を保持した状態でp31ΔTMDを大腸菌内で発現させることに成功した。現在、他のサブユニットの発現系の構築を進めている。
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