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ミトコンドリア膜を介した鉄の恒常性維持に関与するABC輸送体の構造生物学

研究課題

研究課題/領域番号 16048230
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

伊藤 隆  独立行政法人理化学研究所, 城生体金属科学研究室, 先任研究員 (80261147)

研究分担者 中村 寛夫  独立行政法人理化学研究所, 城生体金属科学研究室, 先任研究員 (80270594)
研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードABC輸送体 / ミトコンドリア / 鉄の恒常性 / ABCB6 / NMR / 膜蛋白質 / ミトコンドリア病 / ATP結合
研究概要

ミトコンドリアにおける酸化的リン酸化反応を担う蛋白質には,活性中心にヘム鉄や鉄-硫黄クラスター(FeS)を持つものが多い.したがって,ミトコンドリア機能の維持のためには,ミトコンドリア膜を介した鉄の輸送が重要である.しかし,過度の鉄の蓄積はヒドロキシラジカルの生成を促し,最終的にミトコンドリア機能が失われる.
ヒトABCB6蛋白質は酵母ATM1ホモログとして同定されたABC輸送体である.ABCB6は現状で機能未知であるが,ATM1同様にミトコンドリアの鉄の恒常性維持に寄与していることが想像され,ミトコンドリア病の原因遺伝子の可能性もある.
ABCB6についてはC末端可溶性領域(CSD,285残基,31kDa)について^2H/^<13>C/^<15>N標識試料を調製し,ADP/ATP非結合状態(apo型)において3次元三重共鳴NMRを測定することで,主鎖NMRシグナルの帰属を試みた.解析の結果,約70%の主鎖NMRシグナルの帰属に成功した.この帰属の結果,ADP/ATP結合領域付近の残基に対応する主鎖シグナルが観測されないことが判明した.試料がapo型であることから,ADP/ATP非存在下では当該領域にコンフォメーション多形が存在し,交換によるシグナルのブロードニングが起こっていると考えられる.つづいてADPとのタイトレーション実験を行った結果,過剰量のADP存在下で新たなクロスピークが観測された.これはADPの存在によりADP/ATP結合領域の構造が安定化されたためであると考えられる.前述のapo型の際と同様の解析を行うことによって,ADP存在下での主鎖シグナルの帰属も行った.

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Myristoylation-regulated direct interaction between calcium-bound calmodulin and N-terminal region of pp60^<v-src>.2004

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Hayashi
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Biology 338

      ページ: 169-180

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Backbone 'H, ^1H, and ^<15>N Assignments of a 42kDa RecR Homodimer.2004

    • 著者名/発表者名
      Masayoshi Honda
    • 雑誌名

      Journal of Biomolecular NMR 28

      ページ: 199-200

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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