研究課題/領域番号 |
16073203
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 (2006-2007) 東北大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
袖岡 幹子 理化学研究所, 袖岡有機合成化学研究室, 主任研究員 (60192142)
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研究分担者 |
平井 剛 独立行政法人理化学研究所, 袖岡有機合成化学研究室, 研究員 (50359551)
濱島 義隆 独立行政法人理化学研究所, 袖岡有機合成化学研究室, 研究員 (40333900)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
31,100千円 (直接経費: 31,100千円)
2007年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2006年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2005年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2004年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 細胞死 / 細胞増殖 / ネクローシス / プロテインキナーゼ / プロテインホスファターゼ / フッ素 / インドリルマレイミイド / フッ素化 / バイオイソスター / 阻害剤 / フルオロホスホン酸 / RK-682 |
研究概要 |
本研究は、細胞の増殖や死の情報伝達にかかわるタンパク質に直接結合し、その機能を特異的に制御する低分子化合物の創製と、それを用いた情報伝達機構の解明を目的としている。 1)これまでに、天然物RK-682をもとにしたプロテインホスファターゼ阻害剤の構造展開を行い、細胞周期進行の鍵酵素であるCdc25阻害活性ならびにHL60細胞増殖抑制効果を示す化合物をみいだす事に成功している。さらに本年度は、本化合物がCdc25の活性中心と共有結合を生成することを見いだし、蛍光ラベル体を合成して細胞内局在を調べた。また本化合物を用いたプロテインホスファターゼの網羅的解析手法の開発の検討を行った。 2)これまでに我々は、酸化ストレスにより誘導されるネクローシスを選択的に抑制するインドリルマレイミド誘導体の創製に成功している。今年度は、昨年度までにアフィニティーゲルにより同定した結合タンパク質の細胞死への関与を調べるため、培養細胞を用い、RNAiによるノックダウンや過剰発現実験を行った。 3)プロテインホスファターゼ阻害剤の候補として期待されるα-フッ素化シアノホスホン酸や、医薬の骨格として重要なα-フッ素化アリール酢酸など光学活性含フッ素化合物の触媒的不斉合成法の開発に成功した。また、他にも生物活性分子合成に有用な反応の開発も行った。 4)生物活性物質合成に有用な新しいカーバメート型保護基導入試薬の開発に成功した。 5)細胞増殖の制御に重要なガングリオシドの非加水分解性アナログの合成に成功した。
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