研究課題/領域番号 |
16080211
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
出来 成人 神戸大学, 工学研究科, 教授 (10101065)
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研究分担者 |
水畑 穣 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (10283871)
梶並 昭彦 神戸大学, 環境管理センター, 准教授 (10169443)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
39,300千円 (直接経費: 39,300千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
2004年度: 24,900千円 (直接経費: 24,900千円)
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キーワード | 液相析出法 / 液相充填法 / 酸化ユウロピウム / 反転オパール構造 / 金属フッ化物錯体 / ストップバンド / 絶対反射率測定 / 参加ジルコニウム / 酸化ジルコニウム / ユウロピウムドープ / フォトニックバンドギャップ / ポリスチレンテンプレート / 蛍光スペクトル / 絶対反射可視スペクトル / 希土類含有薄膜 / 酸化スズ / 酸化ランタン / センサ |
研究概要 |
液相充填法にて反転オパール構造を有するSnO_2を作製し、それらの内部への発光体としてZrO_2:Eu^<3+>の充填を行い、その発光特性の評価を行った。自己集積により得られたポリスチレン(PS)コロイド結晶をテンプレートとし、SnO_2を液相析出法にて析出させた後、400℃にて2h焼成を施すことで反転オパール構造を有するSnO_2を作製した。さらにこの反転オパール構造を有するSnO_2に液相析出法にてZrO_2:Eu^<3+>を析出させ、SnO_2・ZrO_2:Eu^<3+>複合体を作製した。ZrO_2:Eu^<3+>充填前後におけるSnO_2反転オパールの断面SEM像観察したところ、充填前の試料は球形の空隙が規則正しく配列した構造が観察された。さらに充填後の試料においては規則構造を保持したまま、空隙内部までZrO_2:Eu^<3+>が充填されていることが確認され、深部までZrO_2:Eu^<3+>の充填が進んでいた。絶対反射率測定の結果、充填前後のいずれの試料においても周期構造由来のストップバンドが確認された。ZrO_2:Eu^<3+>を充填したSnO_2コンポジットにおける絶対反射測定によると、平均屈折率の増加に伴うストップバンドの長波長側へのシフトが見られた。これらの結果より、光学物性制御に対してZrO_2:Eu^<3+>が充填されたSnO_2反転オパール構造体が有用であることが示唆された。周期構造体中のZrO_2:Eu^<3+>は、構造をもたない薄膜試料に比べ高い発光強度を示した。これは反転オパール構造内において励起光の多重反射が生じ、効率のよい発光が起きたものと考えられる。
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