配分額 *注記 |
42,300千円 (直接経費: 42,300千円)
2007年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2006年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2005年度: 17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
2004年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
研究概要 |
希土類錯体は,ダイナミックな電子構造や多様な配位化学に基づいた興味ある分子認識機能や光センシング機能を発現できる。本特定領域研究では,特徴ある合成配位子を含む発光性希土類錯体系のナノサイズ化を図り,超分子組織制御と新機能設計のための開発指針を確立するとともに,希士類科学や物質科学に新たな視点を与え,希士類系機能物質創製の基盤を築くことを目的とした。特に,ナノ配位空間を与えるテーラーメイド希士類錯体やデンドリマー希士類錯体,タンパク希士類錯体複合体などの発光性希土類錯体群を新たに創製するとともに、これらの特性に応じた階層的組織化法への展開を図り、分子認識機能と希士類発光特性の高次化とビジュアル・センシング機能材料の開発を続けた。本年度は,新たにケージ型閉鎖空間内に3d/4f金属中心を配置した複核錯体を系統的に合成し,これらが優れた増感発光特性をもつとともに,二つ金属中心を基軸とした「ねじれ運動」を行う分子カムとして機能することを明らかにした。また,近赤外発光特性を示す中性希土類錯体を活用した新たなアミノ酸発光センシング系を構築し,神経伝達に関与するアスパラギン酸やグルタミン酸に対して選択な応答機能を発揮するデバイスを開発した。さらに,pH応答機能を賦与したトランスフェリンタンパクー希土類錯体をマイクロメーターサイズを有するポリマービーズ上に固定化した希土類錯体型チップを開発するなどナノ材料化を目指した展開をも図った。
|