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高次構造による電子状態と波面の制御を利用した高機能希土類発光体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16080219
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関関西学院大学

研究代表者

栗田 厚  関西学院大学, 理工学部, 教授 (70170082)

研究期間 (年度) 2004 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
34,700千円 (直接経費: 34,700千円)
2007年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2005年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
2004年度: 11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
キーワード蛍光 / 希土類 / 固相反応 / 結晶構造 / 不純物 / 量子井戸 / 励起子 / 蛍光体 / 希土類イオン / 光反応 / ホールバーニング / 2段階励起
研究概要

希土類イオンや遷移金属イオンを発光中心とする蛍光体は、不純物を加えて作製すると、発光強度が顕著に増加する場合があることが知られている。Y_2O_3:Eu^<3+>蛍光体においては、ZnO、MgOなどの不純物を加えると、蛍光強度が増大するが、それらの原因はわかっていない。そこで、その機構を明らかにするために、焼成によって試料を作製し、さまざまな測定を行ってきた。その結果、Y_2O_3:Eu^<3+>にZnOを加えた場合は、ZnOがEu^<3+>のY_2O_3への添加を促進する効果があることがわかった。今年度は、立方晶または単斜晶の結晶構造をとるGd_2O_3を母体としたGd_2O_3:Eu^<3+>蛍光体に、ZnOを付加し、その母体結晶の構造によるZnOの効果の違いについて調べた。Gd_2O_3は、室温では立方晶が安定であり、市販の粉末は立方晶であるが、1500℃で焼成すると単斜晶となる。試料は、Gd_2O_3(単斜晶または立方晶)、Eu_2O_3(単斜晶または立方晶)とZnOの粉末を混合し、空気中、1200℃で焼成して作製した。出発原料の結晶構造の違いによるZnO付加の効果を明らかにするため、異なる量のZnOを加えた試料に対し、発光スペクトル測定、X線回折測定を行った。その結果、単斜晶のGd_2O_3に単斜晶Eu_2O_3を加えた場合の発光強度の増大は、Y_2O_3の場合と同様に、ZnOによってEuの添加が促進されたためであることを明らかにした。一方、立方晶のGd_2O_3に1mol%の単斜晶Eu_2O_3を加えた場合は、ZnOの添加によって、立方晶から単斜晶への結晶構造の変化が見られた。ZnOを加えない場合でも、高濃度のEu_2O_3を添加すれば単斜晶への変化は起きるが、Eu_2O_3濃度を301mol%にしても、Eu_2O_31mol%、ZnO5mol%の場合よりも変化は少ない。また、ZnOのみを立方晶のGd_2O_3に加えた場合は、単斜晶への変化は起きない。したがってこの場合も、ZnOはEu_2O_3の効果を増大させる働きがあることが明らかになった。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of ZnO Addition on Doping of Eu^<3+> Ions into Y_2O_32008

    • 著者名/発表者名
      Masanori Tanaka
    • 雑誌名

      Electrochemical and Solid-State Letters, 11(印刷中)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The optical excitation mechanism in ZnS : Sm^<3+> grown by molecular-beam epitaxy2007

    • 著者名/発表者名
      Masanori Tanaka
    • 雑誌名

      Solid State Communications 142

      ページ: 36-40

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Gd_2O_3へのEu^<3+>添加に対するZnO付加の効果2008

    • 著者名/発表者名
      坂本篤哉
    • 学会等名
      第55回応用物理学会関係連合講演会
    • 発表場所
      日本大学理工学部 船橋キャンパス
    • 年月日
      2008-03-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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