配分額 *注記 |
102,300千円 (直接経費: 102,300千円)
2008年度: 13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2007年度: 23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
2006年度: 23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
2005年度: 27,700千円 (直接経費: 27,700千円)
2004年度: 13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
|
研究概要 |
真核鞭毛の運動の基本は,鞭毛軸糸を構成する9本のダブレット微小管間に起こされる滑り運動であり,この滑りは,ダブレット上に並ぶダイニンが力を出すことによって起こされる.鞭毛内にある多種類のタンパク質は周辺制御因子としてダイニンのdynamic statesをモジュレートすることにより,屈曲形成にカップルしてダイニンの活性を制御し,その結果振動運動が時間空間的に巧みにコントロールされていると考えられる.本研究班では、ダイニンの特性をモジュレートする生理的条件および鞭毛の振動運動の発生に関わる要素を解明すると共に,ダイニンの活性制御に最も重要なダイニン結合制御因子と中心対微小管/スポーク系の分子構築を解明することにより,振動運動を生み出すダイニンのdynamic statesの制御機構を明らかにすることを目指した.その結果,ウニ精子鞭毛を用いて,振動運動機構の基礎となるダイニンによる滑りの切り替え機構とダイニンのヌクレオチド結合による活性調節の機構の解明,クラミドモナス鞭毛を用いて内腕ダイニンの機能特性の完全な理解,ホヤ精子プロテオーム解析からいくつもの制御因子の特性解析に成功し,振動運動機構の制御の理解に大きく貢献した.
|