配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2004年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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研究概要 |
公共空間や都市空間における色彩空間を高齢者や色覚障害者にとって支障の少ないものにするためには,現存する色彩空間のなかで色覚障害者や高齢者がどのように見ているか,どのような場合に見誤るのか,例えばどのようなサインだと見つけにくく心的付加が高くなるのか,などを合わせて検討することが必要であり,そのためのデータの収集が不可欠であると考える.本研究では,高齢者や色覚障害者にとって視認性や可読性の高い色彩空間とはどのようなものであるかを,様々な要素が混在する実空間に即して見いだすためのデータを蓄積することを目的とする.またそのためのツールとして,主にフィールドワークを効果的に代替し,色彩に関するシミュレーションを行うことができる3D映像(立体映像)を応用したシステムの開発を試みた。平成16年度から18年度前半にかけて,対象物までの距離を近距離(2mから5m),中間距離(5mから20m),遠距離(20m以遠)に大別し,それぞれにおいて「自然に見える」立体映像を撮影・再現できるシステムの仕様検討と試作を行った.結果,本研究の主な対象である5mから20m程度の距離にある対象物に関して,目に負担がなく,自然で臨場感のある映像空間を実験室内に再現することが可能な安定的なシステムと映像データの処理手順がほぼ確立した.18年度後半にはこのツールにより対象物の色彩を変化させた3D映像(立体映像)を用いて,若年層と高齢者の2群の被験者による見え方の違いや対象物を見いだすまでの心的負担などのデータの収集を開始した..本システムを用いることで,10名程度の被検者のデータを同時に得られることから,今後は,さらなるデータの収集と分析を重ね,都市空間等における色彩空間の類型化と色覚バリアフリーの分析を行う.
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