研究課題/領域番号 |
16091216
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
権藤 恭之 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究員 (40250196)
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研究分担者 |
稲垣 宏樹 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 助手 (00311407)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 高齢者 / IT機器 / 電気機器 / 幸福感 / 人間生活環境 / 高齢社会 |
研究概要 |
現代社会には多くのIT機器や電気機器があふれている。それらの機器の役割は、生活を便利にし、人々の幸福感やQOLを向上させることだとされている。しかし、これまで、それらの機器の利用実態、利用の背景にある要因、利用がもたらす精神面に対する影響、などに関する基礎的な資料も少ないのが現状である。本研究は、第1にIT機器、電気機器の利用実態と利用に影響する要因を明らかにすること、第2に機器の利用に影響を与える背景要因を探索すること、第3に高齢者のそれらの機器利用を促進するための方略を検討することを目的として実施された。3年間の研究期間において、1年度目には約100名の超高齢者を対象に予備調査を行い、調査に関する基礎的な情報を収集した。2年度目には約1200名の高齢者に対して本調査を行った。調査内容は日常生活で利用する代表的なIT・電気機器に関して、現在および過去における利用の有無およびそのレベル、利用するもしくは利用しない場合の理由、その他に、家族構成、学歴、職歴といった基本属性と、性格特性、行動特性、心理的幸福感(PGCモラールスケール)、自らの認知機能に関する評定等を同時に調査した。その結果、第1に、IT・電気機器は使用頻度により家電、準家電+ATM、IT・デジタル機器の3つのクラスターに分類可能であることが明らかになった。第2に、性別、学歴、収入、性格特性、行動特性が機器の利用に影響することが示された。第3に高齢者を機器の利用状況により5つの類型に分類することが可能であった。さらに、5つに類型されたグループは、学歴、性格、行動特性などが異なることが示された。また、機器の使用・不使用の理由からもこれらのグループの行動特性の違いが確認され、機器の利用を促進するためにはグループごとに異なる対応が必要であると考えられた。
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