研究分担者 |
山本 晋一郎 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (40240098)
山村 毅 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (00242826)
松原 茂樹 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (20303589)
手嶋 茂晴 名古屋大学, 組み込みシステム研究センター, 特任教授 (50394599)
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配分額 *注記 |
47,060千円 (直接経費: 36,200千円、間接経費: 10,860千円)
2006年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2005年度: 18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2004年度: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
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研究概要 |
人工言語で書かれたソースプログラムだけでなく自然言語で記述されたドキュメントを含めて総合的に扱うことができるCASEツールの開発をめざして以下の研究を行なった. 1.C言語プログラムに関する細粒度のモデルI-modelと組み合わせて使うことができる,コメントに関するモデルComment-viewを整備した. 2.ソースプログラムとドキュメントの各々に含まれる識別子に注目し,ソースプログラムとドキュメントの対応付けを行なう手法を提案した.ドキュメントに含まれる識別子に関して,文脈を考慮して「定義」と「参照」に区別して扱うことにより,識別子名の一致のみによる対応付けよりも有用なもめにした. 3.プログラム中の英文コメントを抽出し,構文解析することによって得られた情報から,コメント記述の特徴を得る手法を示した. 4.コーパスの作成支援のために,情報工学で多用されるカタカナ語を対象として,対象文書における文字列の出現頻度を用いた単語分割を行う手法を提案した. 5.多様なプログラミング言語を対象となるように再利用可能なCASEツール・プラットフォーム支援環境を提案した.ソースプ面グラム中に存在する複雑な名前空間を表現するために,記号表間の関係をモデル化することで多くのプログラミング言語での利便性が高まった. 6.Javaのメソッドを対象に,慣習に沿った識別子の命名作業を支援するためのシステムを提案した.具体的には,Javaのメソッド名と対応するドキュメンテーションコメントから,開発プロジェクトで使用されているメソッド名の命名規則を抽出する手法を提案した. 7.既存プロジェクトのソースプログラム内のコメント文を抽出し,そのコメント文を検索,参照することで新規追加プログラムに対するコメント文作成を支援する手法を提案した. 8.本研究で整備したコーパスを用いる応用アプリケーションの作成を通じて,コーパスを評価・洗練することを目指してキーワード系列をクエリとして受け取り,それらが形成する構造的なパターンを自動的に同定する用例文検索を提案した.
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