研究課題/領域番号 |
16200026
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
河田 光博 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60112512)
|
研究分担者 |
松田 賢一 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (40315932)
坂本 浩隆 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (20363971)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
49,400千円 (直接経費: 38,000千円、間接経費: 11,400千円)
2006年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2005年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2004年度: 21,580千円 (直接経費: 16,600千円、間接経費: 4,980千円)
|
キーワード | 分子イメージング / ストエス / 性ホルモン / ステロイド受容体 / FRET / FRAP / リガンド / 分子動態 / GFP / 環境因子 / 転写因子 / ホルモン / 脳 / 受容体 / イメージング / 組織 / ステロイド / 脂溶性シグナル分子 / グルココルチコイド受容体 / ミネラルコルチコイド受容体 / アンドロゲン受容体 / エストロゲン受容体 / プロゲステロン受容体 / 蛍光分子イメージング / GFPトランスジェニックマウス |
研究概要 |
本研究課題では、母子間相互作用やストレス応答、さらに子宮内での性ホルモン環境などの内分泌系の変容が、その後の脳におけるホルモン受容体の分子動態や神経回路構築にどのような影響を与えるのか明らかにすることを目的とした。3年間の研究期間において、受容体の細胞内での動態解析にはFRAPやFRET解析を中心に、受容体の分子イメージングを行った。 グルココルチコイド受容体GR、エストロゲン受容体ER、アンドロゲン受容体AR、プロゲステロン受容体にGFP(green fluoreswcent protein)およびその色調変異体キメラコンストラクトを培養したCOS細胞や神経細胞に強制発現させ、リガンド添加による受容体の動態をリアルタイムで観察した。その結果、受容体のダイマー形成は核内で行われること、細胞質・核輸送にはインポーティンとRanGTPの関与によって、受容体タンパクドメインの中の核移行シグナルが中心的な役割を担うこと、リガンド結合した受容体はその細胞内動態において分子運動に低下がみられたこと、核内での動態に核マトリックスやATPが関与していることなどが明らかとなった。また、in vivoの実験から、胎児の母体における子宮での配列がその後の脳の神経核の大きさに有意に影響し、胎内テストステロンおよび、その芳香化酵素によって変換されたエストジオールが大きく、生後の脳の性差形成に関与していることが解明された。 本研究は、GFP蛍光先端的技術をin vivoとin vitroの両系に用いることで分子-細胞-組織-系の連関解析を行い、神経発達に対する環境因子作用の観点からこれらの課題の解明を目指したが、本研究によって、ステロイドホルモン受容体のリガンドに対する制御機構の分子動態が解明され、転写制御に対するステロイドホルモンの生細胞への役割が明らかとなった。
|