研究課題/領域番号 |
16200029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芹川 忠夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (30025655)
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研究分担者 |
庫本 高志 (庫本 隆司) 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20311409)
真下 知士 京都大学, 医学研究科, 産学官連携准教授 (80397554)
篠原 隆司 京都大学, 医学研究科, 教授 (30322770)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
47,840千円 (直接経費: 36,800千円、間接経費: 11,040千円)
2007年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2006年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2005年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2004年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
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キーワード | ラット / てんかん / ミュータジェネシス / エチルニトロソウレア / 疾患モデル / クロラムブチル / てんかん遺伝子 / 遺伝子改変ラット |
研究概要 |
本研究では、ENU誘発変異ラットから標的遺伝子をスクリーニングすること、およびクロラムブチル誘発変異ラットから、てんかん遺伝子あるいは候補遺伝子の変異ラットの作製を試みた。 後者からは効果的に遺伝子変異ラットを作製することはできなかったが、矮小形質をもつ劣勢遺伝子変異ラットを系統化した。前者において、ENU誘発点突然変異を検出するための高速で安価な、MuT-POWER(Mu Transposition Pooling with Sequencer)法を開発した。これは、トランスポゾンMuシステムとDNAプーリング法を組み合わせたものであり、特許公開中(2007-185116)である。G1雄ラット5000頭の尾からゲノムDNAを抽出して保存すると共に、精巣上体尾部から精子を採取して凍結保存した(Kyoto University Rat Mutant Archive(KURMA)と呼称)。このKURMAをてんかん関連遺伝子についてスクリーニングした結果、合計18個の点突然変異を検出した。そのうちナトリウムチャネルSCN1A遺伝子中にミスセンス(アミノ酸)変異をもつラットは、顕微授精により凍結精子から個体復帰して系統化した。このラット系統について特性を調べたところ、ペンチレンテンテトラゾール誘発けいれんおよび熱刺激誘発けいれんに高い感受性を示すことが判明した。よって、熱性けいれんのモデルおよび全般性てんかん熱性けいれんプラス(GEFS+)患者のモデルとして、発症機構の解明、予防や治療法の開発研究に利用できると大いに期待される。KURMAから、てんかんモデルラットのみならず他の疾患モデルをも効果的に作製することができるので、大いにこのリソースが活用されることを期待する。
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