研究分担者 |
津村 徳道 千葉大学, 工学部, 助教授 (00272344)
五十嵐 辰男 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (70302544)
下山 一郎 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (60115483)
林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
中口 俊哉 千葉大学, 工学部, 助手 (20361412)
羽石 秀昭 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 助教授 (20228521)
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配分額 *注記 |
29,640千円 (直接経費: 22,800千円、間接経費: 6,840千円)
2006年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2005年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2004年度: 20,410千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 4,710千円)
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研究概要 |
平成16年度から研修医の制度が大幅に変更され,すべての研修医は複数の医局で研修を受けることが義務となった.例えば,研修医は内科,外科を問わず中心静脈穿刺などの複雑な医療行為を短期間で研修しなければならない.一方,医療技術の高度化に伴い技量未熟の医師による医療過誤も大幅に増加し大きな社会問題となっている. そこで,本研究ではCGやVR,色彩画像処理,画像情報処理技術を駆使し,分光情報を用いることで臨場感のある医療トレーニングシステムを構築することを目的として次のような課題について研究を推進した. (1)鎖骨下中心静脈穿刺,腰椎穿刺トレーニングシステム開発 (2)切開手技トレーニングシステム開発 (3)腹腔鏡手術トレーニングシステム開発 (4)腹腔鏡手術支援システム (5)分光内視鏡の開発 (1)に関しては,プロトタイプを完成させ千葉大学附属病院総合医療研修センターへ搬入し研修医に対するトレーニング効果を実証試験中である.また,(1),(2)の成果に基づき腹部への穿刺,ポートから鉗子を挿入により手術を行う腹腔鏡手術トレーニングシステム開発も行った.ここでは胆嚢摘出を目的とした腹腔鏡手術で特に問題となる新しい肝臓の変形モデルを提案した.この手法の開発により有限要素法では困難であった臓器変形の実時間処理が可能となり2個のハプテックデバイスを用いた2本の鉗子挿入を実装したトレーニングシステム開発を行った. また,腹腔鏡からの画像を腹部へ投影することで腹腔鏡手術,トレーニングを簡易化する手法の提案,さらにRGB画像から分光情報を推定する手法の提案,分光内視鏡の開発も行った.以上から,本研究の初期の目的を達成することができた.
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