配分額 *注記 |
31,070千円 (直接経費: 23,900千円、間接経費: 7,170千円)
2007年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2006年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2005年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2004年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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研究概要 |
スポーツ活動には,「人間力」を高める効能が内在されていると思われるが,逆にスポーツマンとして成功するために必要な「人間力」を顕在化させることで,スポーツ活動による人間力向上効果がさらに高まることが期待される.しかしながら,これまでスポーツに携わる人物を対象として,その「人間力」を質的あるいは量的に検証可能な方法で検討した研究は見当たらない.そこで本プロジェクトでは,優れた競技成績をもつ元スポーツ選手や現役のスポーツ指導者を対象として,スポーツマンに必要な「人間力」とは何かを探求してきた.その結果を踏まえ,本プロジェクトではスポーツマンの人間力を向上させるための具体的な方策に関して検討し,様々な教育プログラムの構築に取り組み,さらにはその教育プログラムゐ効果について検証を行う事を目的とした。教育効果を検証するために、「人間力のスポーツ学」の講義を受講受講した学生を対象として,大学生アスリートの情動的知能に関する特徴を明らかにすることを目的として調査をおこない,以下のような結果を得た. 1)本研究の対象となった大学生アスリートは一般学生と比較して,すべてのEQS項目において有意に高い値を示した. 2)男子アスリートは,女子アスリートと比較して「自己対応」領域の対応因子得点において有意に高い値を示した.一方女子アスリートは,男子アスリートより「対人対応」領域の得点が高い傾向にあった. 3)団体種目アスリートは,個人種目アスリートと比較して「状況対応」の領域得点において有意に高い値を示した. 4)競技成績に優れたアスリートは,その他のアスリートと比較して総合点において有意に高い値を示した. 以上の結果から,スポーツ活動によって「人間力」が高まる可能性とともに,スポーツ活動の種類によって異なる「人間力」が向上する可能性も示唆された.
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