研究課題/領域番号 |
16201009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価・環境政策
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
土屋 誠 国立大学法人琉球大学, 理学部, 教授 (40108460)
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研究分担者 |
萩原 秋男 国立大学法人琉球大学, 理学部, 教授 (90126889)
伊澤 雅子 国立大学法人琉球大学, 理学部, 教授 (10192478)
渡久山 章 国立大学法人琉球大学, 理学部, 教授 (50045001)
前門 晃 国立大学法人琉球大学, 法文学部, 教授 (60190287)
藤田 陽子 国立大学法人琉球大学, 法文学部, 准教授 (70315456)
浜崎 盛康 琉球大学, 法文学部, 教授 (30208574)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
46,540千円 (直接経費: 35,800千円、間接経費: 10,740千円)
2007年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2006年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2005年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2004年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 生態系機能 / サンゴ礁 / マングローブ / 赤土 / 生物多様性 / 生態系管理 / 亜熱帯常緑広葉樹林 / 生態系評価 / 島嶼 / 環境機能 / 経済評価 / イリオモテヤマネコ / サンゴ礁・島嶼 / 亜熱帯広葉樹林 |
研究概要 |
・サンゴ礁島嶼系の人間活動と環境との関わりを多角的に解析した。 ・人間活動の影響が顕著なサンゴ礁では、陸上から流入する物質が動物たちの栄養源になっている。また、動物たちが過剰な有機物を除去していることも事実で、人間活動の結果過剰な有機物が流入するとサンゴ礁の健全性が損なわれる。生態系間の健全なつながりの重要性が示された。 ・沖縄島北部の亜熱帯常緑広葉樹林は4階層より,石垣島の亜熱帯常緑広葉樹林は5階層より成立しており,それらの高い樹木種多様性は最下層の樹木によって支えられている。従って,森林生態系の健康度を維持するためには下層樹木を伐採する森林管理法は見直されるべきである。 ・島嶼環境において、環境の改変や生活・産業活動は、イリオモテヤマネコの生態や個体群の維持に対して負の影響を与える。一方、クビワオオコウモリについては人為環境を利用することによって都市への進出を果たし分布の拡大が認められた。 ・赤土が河川や海域に流入するとpHを下げ、赤土からはAlが溶出し、溶液中のNa, K, Ca, Mgは減少する。この反応は、河川より海域で明瞭である。この反応に対して最も影響ある成分はNaClであった。 ・国頭礫層の風化による物性変化、風化千枚岩の表層崩壊の力学的解析を行い、急斜面の道路のり面をつくると崩壊深が浅くなること、崩壊発生頻度が高くなること、海域への土砂流出の可能性が高くなることを明らかにした。 ・サンゴ礁の防波堤機能の経済価値を代替法を用いて推定し,年間832億7336万9,590円(割引率5%の場合)という評価額が得られた.観光客の保全意識は相対的に高く,そのための費用を自らが負担する意思を持ち合わせている。 ・人間-環境系における生態系の健全さの議論に対しては、土地倫理の考え方が有用である。「生物多様性」、「自然の内在的価値」等について、人間と環境の関わりにおいて、「善」の観点から根拠づけることが出来る可能性がある。
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