研究課題/領域番号 |
16201018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 広島大学 (2007) 長岡技術科学大学 (2004-2006) |
研究代表者 |
大橋 晶良 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70169035)
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研究分担者 |
原田 秀樹 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70134971)
井町 寛之 独立行政法人海洋研究開発機構, 極限環境生物圏研究センター, 研究員 (20361933)
上村 繁樹 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (60300539)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
47,580千円 (直接経費: 36,600千円、間接経費: 10,980千円)
2007年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2006年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2005年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2004年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 途上国 / 下水処理 / 低コスト / メタン / リン回収 / UASB / DHS / 窒素除去 / 分子生物学 / 硝化・脱窒 |
研究概要 |
先進国において下・廃水処理プロセスの主流は、活性汚泥法である。しかし開発途上国においては、活性汚泥法は受けいれられていない。活性汚泥法は途上国にとって、省エネ・低コスト型で維持管理の容易なシステムとは思っておらず、途上国は自国に適した下水処理システムを模索している。そこで、本研究グループは途上国に適した下水処理システムについて長年研究し、カーテン型DHS (Downflow hanging Sponge-curtain)リアクターを開発した。DHSに対して先進国で要求されるような良好な処理水質は期待していなかったが、超低コスト型にも係わらず長期連続処理運転において、余剰汚泥発生ゼロであり、処理水質は活性汚泥法と同等以上であることが次第に明らかになってきた。すなわち、途上国仕様に開発してきたDHSリアクターであるが、先進国にも適用可能な、活性汚泥法に代わる21世紀型の素養を秘めたシステムとして期待できる。そこで本研究は、上向流スラッジブランケット(UASB)反応器とカーテン型DHSリアクターを組み合わせ、途上国に適用可能な超低コスト型新規下水処理システムを先進国に逆技術移転し、活性汚泥法から脱却した21世紀の下・排水処理の技術体系を創成することを目的に、インドで稼働しているパイロット・プラントによる長期連続処理調査の継続および長岡市の下水処理場に設置したミニチュアのプラントの室温での連続処理実験を実施した。また、DHSリアクターを用いた窒素除去、リン除去・回収、溶存メタン回収技術を考案した。本研究の結果、UASBとDHSリアクターのシステムは、先進国にも適用できる性能を有することが明らかとなった。
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