配分額 *注記 |
50,570千円 (直接経費: 38,900千円、間接経費: 11,670千円)
2007年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2006年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2005年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2004年度: 28,080千円 (直接経費: 21,600千円、間接経費: 6,480千円)
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研究概要 |
タンパク質相互作用の高感度な測定法として表面プラズモン共鳴センサーが広く用いられている.しかしこのセンサーは高価(数千万円)で複雑な光学系が必要であり,研究室レベルで特異の技術を持った専門技術者によって初めて検出可能であった.そこで,光学機能の集積化が可能な導波路型表面プラズモン共鳴(WSPR)が最近注目を浴びている.また,我々は微細凹凸を高精度に大量安価に作製することができるインプリント技術を開発している. 本研究ではインプリント技術を応用したポリマーによるWSPRセンサーの研究開発を行った.このインプリント技術を用いることで,これまでの複雑な光学系を光集積回路に置き換えて平板上に集積化することにより,小型で簡便な構成を可能にした.この集積回路をインプリント技術によって,ガラス基板上に転写する手法を開発し,光集積回路を安価に製造できる可能性を示すことができた.さらに,センサーチップにターゲットの生体分子を捕捉するための機能膜の開発を行い,機能膜の高密度化によるターゲット分子の捕捉の絶対量の向上と,機能膜の構造を改良することで特定の生体分子のみを捕捉する率の向上を実現した.また,バイオセンサとしての有用性を実証するために,センサーチップの構造の最適設計を行い,インプリント技術を応用して作製し,モデルタンパク質の吸着反応の検出を行った.その際の屈折率分解能は,8.9×10-5[RIU(refractive index unit)]であった.
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