研究分担者 |
岸浪 建史 北海道大学, 理事・副学長 (30001796)
福田 正巳 (福田 正己) 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (70002160)
五十嵐 一 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90212737)
渡辺 浩太 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (20322828)
木村 圭司 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (30294276)
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配分額 *注記 |
29,640千円 (直接経費: 22,800千円、間接経費: 6,840千円)
2006年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2004年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
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研究概要 |
本研究は次のa)〜e)のサブグループを設け,相互に情報を交換しながら研究を進めた。 a)火災検出グループ 森林火災の誤検知を減らすよう,対象地域と季節によりパラメーター値を変更する手法を試み,検知率の改善を試みた。また,新たな手法として,規模の小さな火災を検出できるよう,煙の形状を考慮した火災検知方法を考え出し,実装のための準備を試みた。 b)植生判別プログラム 人工衛星NOAAおよびMODISから得られた画像を元に,植生情報の抽出を進めた。また,グランドトゥルースデータとして現地消火隊のデータを使用し,植生判別の妥当性の検証を行った。 c)地図情報・火災履歴データベース ロシアの森林火災消火隊による情報を元に,森林火災の強度とその要因に関する解析を行った。その結果,森林火災の強度に最も大きな要因となるのは,林床に落ちている枯れ枝の多さであることが分かった。 d)延焼予測シミュレーションプログラム 延焼拡大シミュレーションで最も大きな影響を及ぼす気象条件に関して,独自の地域気象シミュレーションモデルを組み込んでいる。この結果,従来のシミュレーションと比較して,延焼予測の正解率が向上した。 e)次世代地理情報システム a)〜d)の各モジュールを統括し,延焼予測結果を可視化し,必要とされる情報をインターネットを介して現地の消防隊に伝える準備を進めている。 以上のように,現地消防隊との連携により,これまで様々な理由から不可能であったグランドトゥルースを活かして研究の成果を挙げることができた。
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