研究課題/領域番号 |
16201048
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古田 元夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50114632)
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研究分担者 |
柴 宜弘 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50187390)
木村 秀雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10153206)
中村 雄祐 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (60237443)
森山 工 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (70264926)
永田 淳嗣 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (30218002)
油井 大三郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50062021)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
38,090千円 (直接経費: 29,300千円、間接経費: 8,790千円)
2007年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2006年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2005年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2004年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | グローバリゼーション / 地域形成 / 地域連関 / 地域研究 / 比較研究 / グローバル・ガバナンス / 人間の安全保障 / グローバル、ガバナンス / クローバル・ガバナンス |
研究概要 |
本研究の目的は,以下の三点であった。(1)グローバルな志向性と地域的な志向性のはざまにあって,ある地域がまさしく地域として立ち現れる地域形成の局面に着眼し,そこにおいていかなる秩序体制が成立するのかを具体的に検証すること。(2)形成された地域が他の地域と関係を取り結ぶ地域連関の局面に着目し,地域間のネットワーク形成や上位の地域概念の生成の諸相を明らかにすること。(3)得られた知見を比較に付すことによって世界大的な尺度から地域形成と地域連関について把握することである。 最終成果報告書の各論考を通じて指摘しうる成果として、以下の諸点が発見ないしは再確認された。第一に、農村のコミュニティ・レベルから、東アジア共同体のような国境横断的な地域共同体に至るまで、様々なレベルでグローバリゼーションと密接な関係をもって進展している「地域形成」は、グローバル化に対抗的な動向だけでなく、グローバル化を促進する契機をもっているケースも存在する。この点ではグローバルな志向性と地域的な志向性の交差のあり方そのものが問われなければならない。第二に、今日の世界の「地域形成」のあり方は、きわめて多様であるが、そのあり方は世界的な規模での比較考察が可能な、超地域的な共通性をもっている。第三に、こうした「地域形成」は、様々な「地域」の相互連関のダイナミックスの中で展開されている。そのような意味では、「地域連関」と「地域形成」は、密接に関連しあっている。今日の世界における「地域」の動態的な把握にとって、「地域形成」と「地域連関」という視座を併せ持つことは、有効な方法である。第四に、相互に位相を異にする複数の「地域」の聞での連関を検討する方法としては、特有のシステムをもつ二つの社会経済単位の「分節=接合」(articulation)という視角が有効である。
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