配分額 *注記 |
22,620千円 (直接経費: 17,400千円、間接経費: 5,220千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2005年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2004年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
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研究概要 |
中世英文学頭韻詩『農夫ピアズ:Aテキスト』には20の写本が存在するが、従来Skeat校訂本の基本写本であるV写本(Bodleian Library,Oxibrd)とKane(1960)とSchmidt(1995)校訂本の基本写本であるT写本(Trinity College,Cambridge)が『農夫ピアズ』研究の中心となってきた。本研究ではAテキスト20写本の大半の所蔵館を訪れて写本調査を行った。さらに、写本資料の大半を高精度のカラー画像を入手してデジタル化した。この中で、K写本がBテキストとCテキストから多くの行が混入していることが明確になり、P写本は断片でありながら特異な表現を含んでいることが明らかになった. また、平成16年度以降、情報工学の「写本別転写テキスト書き分けプログラム」を応用して各写本の「電子化転写テキスト」を世界で初めて完成し、カラー画像と転写テキストを並置した.検索ソフトを活用すれば転写テキストの特定の写本資料から使用語彙を検索できる体制を築いた。 電子化テキストをWEBアーカイブとして公開すれば世界中の研究者に『農夫ピアズ:Aテキスト』データベースの提供が可能になる. さらに、情報工学に基づく「文字認識」研究も1550年出版の『農夫ピアズ』の文字資料を研究を進めた.様々な問題が存在することが明らかになるとともに、「特殊撮影」と「顔料分析」などの研究を視野に入れて望ましい成果を挙げられる可能性がでてきた。
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