研究課題/領域番号 |
16202010
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
小池 生夫 明海大学, 外国語学部, 教授 (70051266)
|
研究分担者 |
岡 秀夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90091389)
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50206299)
若林 茂則 中央大学, 文学部, 教授 (80291962)
椎名 紀久子 千葉大学, 言語教育センター, 教授 (40261888)
投野 由紀夫 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 准教授 (10211393)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
47,190千円 (直接経費: 36,300千円、間接経費: 10,890千円)
2007年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2006年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2005年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2004年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
|
キーワード | 外国語交渉能力 / CEFR / CEFR日本版 / ビジネスマンの英語力 / 一貫する英語教育システム / 小中高大連携の英語教育 / 第2言語習得 / 外国語教育政策 / CEFR日本版作成 / 英語力到達度指標調査 / 文科省英語教育協力校調査 / 海外英語教育調査 / 海外教科書比較分析 / 英語力到達指標 / 英語定着度測定 |
研究概要 |
4年計画の最終年度ということで、小中嵩天連携の英語教育の1つの指標として欧州で注目を集めているCEFRの日本版作成を1つの柱とし、それに統合する形で(1)アジア圏の英語教科書分析、(2)企業アンケート、(3)英語熟達度調査、(4)言語テストによる能力指標調査、(5)日本の小中高大の各レベルにおける実態調査、の5つの班が行ってきた実態調査を整理、その知見を集約して、CEFR日本版のプロトタイプ開発に全力を傾注した。 その結果、CEFRの能力レベルに対して、より現実的な観点から細分化したレベル指標を設ける必要性を感じ、フィンランドのモデルを特に参考にしながら、それに4技能・場面・機能といった側面からのCan Do Statementの整備、具体的な語彙・文法の項目の貼り付け、それらをもとにしたシラバスのイメージなどを提案した。特に、レベル定義に際しては企業アンケートによる、日本人に必要な能カレベルの具体的なモデルの経験的裏づけが得られ、また教科書班のアジア圏の4力国(中国・韓国・台湾・日本)の比較では、日本の英語教科書の絶対的な語彙力不足の裏づけの元、できるだけ具体的な語彙リストの提案も同時に行っている。また、小学校カリキュラムなど、CEFRのpreA1レベルに相当する段階での具体的シラバスや指導案の開発も同時に行い、全体的に今後の研究に資する資料類の収集がほぼ出来たといえよう。今回のプロジェクトにより、日本における英語教育の目標値に関して、より具体的・経験的なデータをもとに提言を行えた意義は大きい。特に、研究テーマにあるようにCEFR日本版のような到達指標の作成に、第2言語習得研究のどのような知見が有効か、またそれでは足りない部分はどう補うのか、といった英語到達指標作りのプロセスの明確化およびその骨格のプロトタイプを完成した成果は大きいといえる。
|