研究課題/領域番号 |
16202015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
橋本 義則 山口大学, 人文学部, 教授 (60164802)
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研究分担者 |
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
新宮 学 山形大学, 人文学部, 教授 (30162481)
山中 章 三重大学, 人文学部, 教授 (40303713)
桑野 栄治 久留米大学, 文学部, 助教授 (80243864)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2006年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2005年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2004年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | 東アジア / 都城制 / 都城 / 都市 / 比較史 |
研究概要 |
日本・中国・韓国・北朝鮮・ベトナムなど東アジア諸国では、今日地上・地中を問わず様々な形で都城の痕跡が遺されている。それは古代以来近代に至るまで、東アジア諸国において政治制度、特に首都の制度として都城制が広く採用され続けてきたからである。その背景は中国を中心とした東アジア諸国で共通の価値観をもつ世界が形成され、周辺諸国が特に重要な制度として都城制を採用したためである。 都城は従来それ自体を様々な観点から詳細に分析する研究が行われてきたが、都城は都城のみで存立し得るのではなく、周縁に展開する種々の人文・地文環境があってはじめて存立しうる。一方それはそれぞれの地域で固有な形で存在し、地域が異なれば決して同じではない。本研究ではそのような環境の諸要素の中から「羅城」、「葬地」、「禁苑」、「壇廟」の四つを取り上げ、海外調査と共同研究の併用によって、各地域の固有なあり方とその比較をより具体的に行った。その結果は、当然ながらそれぞれの課題に関して各地域に固有なあり方があって決して一様ではないが、しかしそこには共通性と変容に関する一定の法則性も見いだし得るのではないかと考えるに至った。ただ検討の対象としたのが四つの要素に限られるので、今後さらに他の要素や都城自体を取り上げて比較研究を続けてゆく必要がある。 なお本研究に当たって国際的な共同研究体制を中国・韓国・ベトナムの研究機関・研究者と組み、研究者を招請して研究会を開催しただけでなく、ベトナムをフィールドとして中韓の研究者との共同調査を実現できたことも都城に対する共通点と相違点の認識を得、共同研究を進めてゆく上で大きな成果であり、さらに今後長期的な共同研究を行ってゆくことを確認している。
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