研究課題/領域番号 |
16203011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
岡田 章 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90152298)
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研究分担者 |
蓼沼 宏一 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50227112)
古澤 泰治 (古沢 泰治) 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80272095)
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 教所 (60145654)
今井 晴雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (10144396)
梶井 厚志 京都大学, 経済研究所, 教授 (80282325)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
43,160千円 (直接経費: 33,200千円、間接経費: 9,960千円)
2007年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2006年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2005年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2004年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | ゲーム理論 / 経済行動 / 動学ゲーム / 交渉ゲーム / 繰り返しゲーム / インセンティブ / 情報 / 環境 |
研究概要 |
本研究では、ゲーム理論の先端的研究として経済システムにおける制度、市場、組織、人間行動の間の戦略的相互依存関係を解明した。具体的な研究成果は、以下の通りである。 1.組織・市場・制度の動学ゲーム分析 マクロ均衡動学の理論と非協力交渉ゲーム理論を発展させた。マクロ動学の均衡解の収束条件、非決定性、複雑な振動やカオスが起きる条件を明らかにした。提携形成と利得分配に関するn人交渉ゲームのモデルを定式化し、ナッシュ交渉解とコアを統合する新しい解概念(ナッシュ・コア)を提示した。また、交渉ゲーム実験を実施し、理論予測を検証した。公共財の自発的供給ゲームの理論および実験研究を実施した。 2.知識・情報・インセンティブのゲーム分析 情報とインセンティブの理論と繰り返しゲーム理論を発展させた。非ベイズ的なあいまい情報に関する知識の戦略的効果を明らかにし、あいまいな情報下の協力ゲームにおけるマイアソン値の公理を導出した。観測費用のある繰り返しゲームにおける一般的なフォーク定理を証明した。また、ネットワーク外部性を持つ耐久消費財の独占価格付け問題を分析した。 3.ゲーム理論の応用・政策研究 ゲーム理論の社会選択理論、環境問題、国際経済学への応用を発展させた。衡平性と効率性が対立する状況における社会的順序の構成可能性や社会的順序の構成のために必要とされる個人の選好に関する情報の特性を明らかにした。交渉ゲーム理論を地球温暖化問題に関する国際交渉に応用し、期限付き交渉ゲームの理論予測や提携形成の安定分析の政策含意を考察した。ネットワークゲーム理論を用いて、自由貿易地域(FTA)の形成とグローバルな自由貿易の安定性や自由貿易地域内での関税競争を分析した。
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