研究課題/領域番号 |
16203024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
宮川 公男 麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (60017473)
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研究分担者 |
田尾 雅夫 京都大学, 大学院公共政策連携研究部, 教授 (40094403)
井堀 利宏 (井掘 利宏) 東京大学, 大学院経済学研究, 教授 (40145652)
山本 清 国立大学財務, 経営センター・研究部, 教授 (60240090)
工藤 裕子 中央大学, 法学部, 教授 (90278383)
吉田 浩 東北大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (60275823)
古川 俊一 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (20261779)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
32,370千円 (直接経費: 24,900千円、間接経費: 7,470千円)
2006年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2005年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2004年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
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キーワード | 行政 / サービス / 多様化 / 民間委託 / 市場化 / エージェンシー / 供給形態 / 財政 / 行政サービス / 行政改革 / 市場化テスト / PFI |
研究概要 |
行政サービスの供給方式は、1980年代に入って以降、民営化や民間委託といった従来からの手法にとどまらず、PFI、エージェンシー、指定管理者制度など種々に新しいものが適用されるようになっている。こうした供給方式の多様の背景にある要因は何か、政府の財政や経営にいかなる影響(効率化や質の改善)を与えているか、アカウンタビリティや民主的統制など新たな課題が生じていないか、について国際比較研究を通じて明らかにすることが目的である。このため、まず、国際的に進展しつつあるこうした多様化を説明する理論的研究及び実証的研究をレビューして、NPM(New Public Management)が基本的な原理として各国で採用されていることが明らかにされた。同時に、供給方式の多様化はサービス供給主体が政府の内部組織から複数のアクターの相互依存関係に移行することになる。いわゆるガバメントからガバナンスの転換が図られることになり、ネットワーク的な統治形態に対応したアカウンタビリティの確保や取引費用の適正化及びモニタリングの方法について新しい対応を求めている。換言すれば、政治学的にはガバナンス論、経済学的にはエージェンシー論、経営学的にはネットワーク論、行政学的には協働論への展開がなされ、既往制度との調整や改革が課題になるといえる。このことは、同時に実施した自治体首長などへのアンケート調査においても確認され、指定管理者制度等においても現実にサービスを担える主体が地域に存在すること、成果や質の監視が可能なことを重要としつつ、その実現が容易でないことを回答者の多くが挙げている。したがって、多様化を実効あるものにするには、市場化や協働化による効率性と質の向上を担保する基盤の確立を行うこと、従前の制度と矛盾するときは適応した制度に改革することが肝要といえる。
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