研究課題/領域番号 |
16203031
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉川 徹 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90263194)
|
研究分担者 |
直井 道子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10073024)
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
ノース スコット 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (20379225)
太郎丸 博 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (60273570)
直井 優 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 教授 (70011335)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
41,340千円 (直接経費: 31,800千円、間接経費: 9,540千円)
2006年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2005年度: 18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2004年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
|
キーワード | 『職業と人間』調査 / パネル型社会調査 / ライフコース / 家族 / エイジング / 国際比較 / 階級・階層 / セルフ・ディレクション / 自己指令性 |
研究概要 |
本調査研究では、約25年の期間をおいた長期パネル調査を行い、近年の日本社会のマクロな社会変動とミクロな個人のライフコースとの関係を捉えた。さらに、同様のパネル調査を実施しているアメリカと連携することで、結果の日米比較をおこない、ポスト産業化期の日本社会とアメリカ社会の相同性と異質性を解明した。 その結果、入念な調査設計を行なえば、四半世紀以上を経ても、同一対象者を特定して、同一の質問を繰り返す長期追跡パネル調査が実施可能であることがわかった。 そして、そのデータはアメリカの1960年代から1980年代を生きた労働者と日本の1980年代から現在までを生きた労働者では、職業がパーソナリティの形成・変容におよぼす効果がよく似ているということを示すものであった。言い換えるならば、産業社会における社会的な機能の同質性が見出されたということになる。 他方で、日本の労働規範や伝統的な価値観に基づく、アメリカ社会との差異も見出され、基調としての産業社会の同質性と、比較文化論的な差異をデータから明らかにすることができた。 このことから、ライフコース全般にわたって、どのような社会的態度が持続し、どのような社会的態度が生活の構造によって変容するのか、またどのような社会的態度が、中年期から高齢期までの人びとの暮らしに変化をもたらす契機となるのかということについての、実証的なデータを確保することができた。
|