配分額 *注記 |
46,280千円 (直接経費: 35,600千円、間接経費: 10,680千円)
2007年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2006年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2005年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2004年度: 21,190千円 (直接経費: 16,300千円、間接経費: 4,890千円)
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研究概要 |
マルチホップ無線ネットワークにおいては,移動端末が中継を行うことから,ネットワークが常に連結であることが保証されている訳ではなく,端末の位置関係の変化,ネットワークからの離脱等により,ネットワーク構造は時々刻々と変化し,極端な場合,非連結となりシステム障害が発生することもある.更に,不特定多数の端末群がネットワークを構成することを前提とする場合,悪意をもった端末が参加し,ネットワークの脆弱な部分に対して意図的に攻撃することも考えられる.その結果としてシステム障害が発生する.ネットワークに高速な通信だけでなく高信頼性が求められている現在,これらのシステム障害に対する防御,耐故障性が必須である.本研究では,このようなマルチホップ無線ネットワークの本質的な欠点を克服するため,トポロジー制御を含めたネットワーク制御手法の開発を行うことを目的とし,主に以下の研究を実施した.マルチホップ無線ネットワークにおける意図的な攻撃に対する耐故障性に関する研究として,コンピュータウイルスにより端末が機能不全に陥るような状況を考え,様々な状況を仮定し,ネットワークへのウイルスの侵入によるシステム全体の機能への影響を明らかにした.また,ウイルスの拡散を防ぐための手法の検討を行った.また,マルチホップ無線ネットワークの機能保全を行うために中継局を利用したトポロジー制御を行うことを考え,様々な状況を想定しトポロジー制御手法の開発とその評価を行った.また,マルチホップ無線ネットワークの負荷分散を行うための手法としてチャージング・リワーディング法を用いることを考え,トラヒック制御手法を提案し評価を行った.また,これら以外に,マルチホップ無線ネットワークにおける信頼性向上のため,最適化手法とプロトコルの開発及びその評価等を行った.
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