研究分担者 |
神野 健二 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (80038025)
島岡 隆行 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (80202109)
安福 規之 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (20166523)
大嶺 聖 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (60248474)
小林 泰三 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (10380578)
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配分額 *注記 |
45,110千円 (直接経費: 34,700千円、間接経費: 10,410千円)
2006年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2005年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2004年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
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研究概要 |
本研究では,無害化処理した廃棄物を活用した環境共生型の軟弱地盤改良技術の開発を目的とし,以下のこと明らかにした。 (1)無害化処理した廃棄物を活用した地盤改良技術 ・軽量混合土,浅層及び深層改良など,個々の軟弱地盤改良工法の特色を活かした新たな組合せ工法におけるリサイクル材の活用法が示された。 (2)リサイクル材の吸着特性による粘性土の力学特性の改善効果 ・吸水性を有する炭化物を混合することで火山灰質粘性土のコーン指数が増加し,トラフィカビリティーを改善できる。 ・コーン指数と最大吸水率に着目した場合の含水量低下率の関係は,混合材料の種類によらずほぼ一つの直線で表すことができる。したがって,含水比低下率を求めることにより,コーン指数の値を概ね推定することができる。 ・圧縮性および強度に対する刈草炭化物の最適な混合量が存在する。今回用いた灰土の場合,刈草炭化物の最適な混合量は約100kg/m3であった。 (3)浅層・深層組み合せによる改良地盤の沈下抑制効果 ・改良体と未改良土に作用する応力の比である応力分担比とその値から推定した改良部分の体積圧縮係数は,提案したモデルにより概ね推定できることを一次元圧密を模擬した模型実験との比較から確認した。応力分担比は,改良体の剛性および周面摩擦特性を考慮することで評価できる。 ・改良部分の沈下量は,低改良率で杭式改良された改良地盤においても,一次元的な傾向を示すことが模型実験により確認された。その沈下量は,提案した一次元圧縮条件でのモデルにより評価できる。 ・改良地盤の沈下量と改良率および改良深さを関連付けることを目的に等価換算係数αの考え方を導入した。計算した等価換算係数αを用いて推定した改良地盤の沈下量は平面ひずみ条件での実験値と概ね一致することを示した。
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