研究分担者 |
大橋 晶良 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70169035)
角野 晴彦 岐阜工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助手 (50390456)
山内 正仁 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (40239843)
井町 寛之 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (20361933)
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配分額 *注記 |
49,790千円 (直接経費: 38,300千円、間接経費: 11,490千円)
2006年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2005年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2004年度: 21,970千円 (直接経費: 16,900千円、間接経費: 5,070千円)
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研究概要 |
インド・カルナール市において,下水を処理するUASB法の後段処理法として,我々研究グループが開発した下向流懸垂型スポンジ(Downflow Hanging Sponge:DHS)法の実規模リアクター(処理水量500m3/day,スポンジ容量に対するHRT:1.5時間)を導入し,有機物処理特性評価を行った。DHS処理水の有機物濃度はインドの排出基準を満たし,全期間を通じた平均全BODが6(標準偏差±4)mg/L,平均SSが8(±4)mg/Lであった.アンモニア性窒素除去率82%(処理水質:5mg/L)およびF.coli除去率1.90Log(処理水質:1.24×105MPN/100mL)を達成した.また,DHSでは,人為的な酸素供給を行なっていないにも関わらず,処理水のDOは5.5mg/1を得た.さらに,余剰汚泥発生量は0.11gSS/CODremovedであり,他の好気性プロセスと比較して明らかに少なかった. よって,DHS法は,優れた特長を損なわずにスケールアップ可能であるため,実下水処理場への適用も十分に可能であると示された.現在までにUASBの後段処理として報告がある好気性プロセスと比較して格段に少なかった.DHSは,メンテナンスフリーにも関わらず非常に安定した運転を長期間維持できたことにより,活性汚泥法に取って代わる開発途上国向けの新規下水処理技術としての波及が期待できる.
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