研究課題/領域番号 |
16206058
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉野 博 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30092373)
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研究分担者 |
内海 康雄 宮城工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (30168728)
持田 灯 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00183658)
佐藤 洋 独立行政法人産業技術総合研究所, 研究員 (10260423)
池田 耕一 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 部長 (90100057)
野崎 淳夫 東北文化学園大学, 科学技術学部, 教授 (80316447)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
48,490千円 (直接経費: 37,300千円、間接経費: 11,190千円)
2007年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2006年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2005年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2004年度: 26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
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キーワード | 住宅換気 / 性能検証 / 換気量 / 設計支援・評価ツール / 簡易測定法 / 実測調査 / 数値解析 / 文献調査 |
研究概要 |
本研究は、シックハウス防止と省エネルギーを目的とした住宅換気システムの総合的コミッショニング(性能検証)のための新たな手法を提案するとともに、コミッショニングに必要となる設計支援・評価ツールを開発することを目的として実施された。 改正建築基準法により、住宅への機械換気設備の設置、設計段階における換気計算書の作成が義務付けられたが、本研究で実施した実在住宅で運用されている換気システムの風量は、必要換気量である0.5回/hを満たしていない場合が数多く見られた。そこで、本研究で提案する総合的なコミッショニング手法では、設計段階、施工後、運用後の3段階で性能検証を行うことを前提とし、各段階における評価方法について検討した。 設計段階の評価ツールとして、開口を置換することにより簡易的に換気量を推定することが可能な換気設計シミュレーションツールを開発した。また、より詳細な解析が必要な場合のために、2つの既存ツールCOMISとCFDを連成し、COMISにより質点間の換気量を計算するマクロ解析と、CFDにより対象室における空気の流れを計算するミクロ解析を同時に行う解析手法の開発を行った。 施工後・運用後における現場測定法として、実在住宅や実験家屋を対象に実測調査並びに数値解析を実施し、多岐に渡る換気量の測定法に関して、測定項目、測定機器、測定期間、適用条件、居住者や測定者への負担などを考慮し、対象住宅や換気システムの種類、居住状態等の測定条件に合わせた選定方法、適用方法の検討を行った。 最後に、実在住宅を対象として、住宅の換気システムの総合的なコミッショニングを試行した。今後、住宅換気システムの総合的コミッショニングを普及するためには、コミッショニングに要する費用の確保とコミッショニングエンジニアの養成が鍵となる。
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