研究課題/領域番号 |
16206059
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 治典 京都大学, 工学研究科, 教授 (00144337)
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研究分担者 |
上谷 芳明 (上谷 芳昭) 京都大学, 工学研究科, 助教授 (00258302)
梅宮 典子 大阪市立大学, 工学研究科, 助教授 (90263102)
王 福林 京都大学, 工学研究科, 助手 (30378814)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
27,040千円 (直接経費: 20,800千円、間接経費: 6,240千円)
2006年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2005年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2004年度: 17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
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キーワード | ヒートアイランド / 乱流熱輸送 / 緑化 / 天空放射輝度分布 / 熱環境評価 / 蒸散作用 / 採光利用 / 季節間蓄熱 / 昼熱利用照明 / 季間蓄熱利用 |
研究概要 |
都市のヒートアイランドなどに代表される熱的環境悪化の改善と都市の省エネルギーを、都市街区と建築をリンクした熱環境評価をベースにして研究し、次の5つのサブテーマに分けてまとめた。 1.都市街区の熱的環境分析と環境改善 種々の街区構成や地表面状態の異なる都市上空で顕熱・潜熱流を計測し、その特性を分析するとともに、街区の3次元CFDシミュレーションを建物や道路の表面温度と緑化の蒸散モデルを与えることにより行って熱環境の改善や開発の指針を示した。 2.都市と建築のインターフェイス空間としての街路における熱的快適性評価 自然の影響を受けて形成される内外空間の体感評価を、申告調査と物理的温熱環境要素の測定結果の両方を基にして行った。また、町家の多様な住まい方や工夫を,環境の物理測定、主観申告調査、行動様式調査などの総合的な視点から調査分析し、住み手が主観的に快適な環境と感じるのはどういう環境かを明らかにした。 3.樹木からの蒸散量推定のためのモデル化 樹木の蒸散現象を気孔コンダクタンスによってモデル化し、そのパラメーターを推定する手法と実在の樹木の葉面積を算定する手法を確立して、街区の熱環境予測に利用できる樹木の蒸散量を見出す手法を開発した。 4.全天空輝度分布の推定法と応用 天空放射分布をモデル化し熱負荷への影響を一様分布の場合と比較し、その差を分析した。また、人工衛星で得られるリモートセンシングデータを用いて特定の室の照度をシミュレーションで推定し照明設備を制御する手法を確立した。 5.都市への熱負荷を減少するための季間蓄熱システム 季間蓄熱システムを備えたビルの蓄熱エネルギー最適制御法を開発し、このシステムの性能をシミュレーションで再現して検証を行った。また、このモデルを用い最適な運転制御方法を開発し、それを実システムで確認した。 以上の成果を、33編の査読付き論文と、99編の口頭発表論文に報告した。
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