研究課題/領域番号 |
16206066
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
複合材料・物性
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
住田 雅夫 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30016654)
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研究分担者 |
浅井 茂雄 (淺井 茂雄) 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (80212463)
富永 洋一 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 講師 (30323786)
古畑 研一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (10016587)
中村 健太郎 東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (20242315)
伊藤 哲也 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 講師(中核的研究機関研究員)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
48,880千円 (直接経費: 37,600千円、間接経費: 11,280千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2005年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2004年度: 32,240千円 (直接経費: 24,800千円、間接経費: 7,440千円)
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キーワード | 有機ハイブリッド / CPE / DBS / ACM / TXY / 無機フィラー / カーボン粒子(CB,KEC) / 気相成長炭素繊維(VGCF) / 振動減衰性能 / 快音質 / 制振・音響特性 / 快音 / 動的粘弾性 / フーリエ変換赤外分光 / 有機低分子 / 高分子 / 低分子間相互作用 / 低分子同士の相互作用 / 貯蔵弾性率 / 固有振動数 / 塩素化ポリエチレン / 低融点結晶 / 低周波吸収機能 |
研究概要 |
有機ハイブリッドをスピーカーに敷くことで、人間の耳に心地よい音(快音)として感じられるという意見を音響従事者から得た。本研究では,有機ハイブリッドの高い制振性能に注目し,快音性との関係について研究を行った. まず、より高い制振性を示す有機ハイブリッドを得るため、有機ハイブリッドの制振性能を支配する因子の解明と無機フィラー添加の効果について研究を行なった。 有機ハイブリッドの制振性能は、高分子、低分子自体の力学的損失のほかに高分子/低分子間相互作用が関与しており、その量や強さ,架橋点に類似した構造の有無が影響することが分かった. 無機フィラー添加は制振性を向上させることを確認した.これは,フィラー界面近傍での高いエネルギーロスが関与している.有機低分子の添加量が増加するにつれて、印加した力のフィラー界面への伝達が低下するため,フィラー界面近傍でのエネルギーロスが減少し,無機フィラー添加による制振性能の増加量が減少した.しかし、フィラーを高充填することにより,力の伝達は回復し,再び制振性能は向上した.大きな界面積を持ち、ポリマーと強い相互作用を形成するフィラーを,一定量以上の添加することにより、高い制振性能が得られることが分かった. 有機ハイブリッドを敷いたスピーカーを用いた音響測定を行い,サンプルによる音質変化について検討した.サンプルの設置により,特定の周波数域の伝達関数に変化が観測され,スピーカーからの出力音に影響を及ぼすことを確認した.この伝達関数の変化が快音性に関与していると考えられる.今後,官能評価と材料物性との関連が明らかになれば,有機ハイブリッドの高い制振性を生かした快音性を有する材料の開発が期待される.
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