研究課題/領域番号 |
16206084
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大沢 直樹 (2005-2006) 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (90252585)
冨田 康光 (2004) 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30029251)
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研究分担者 |
橋本 聖史 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (50183554)
澤村 淳司 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (90359670)
田中 義照 海上技術安全研究所, 構造材料部門, 構造解析研究グループ長 (40373419)
大沢 直樹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90252585)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2006年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2005年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2004年度: 29,770千円 (直接経費: 22,900千円、間接経費: 6,870千円)
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キーワード | 磁気特性 / き裂損傷 / 非破壊検査 / 溶接継手 / 数値シミュレーション / き裂検出 / 隅肉溶接継手 |
研究概要 |
稼働中の鋼構造物・機器を安全に使用する上で、健全性評価は不可欠であり、これに適用可能な、磁気特性を用いた非破壊検査による、き裂損傷検出システムの開発を目的として研究を行い以下の成果を得た。 1.部材劣化について、原子磁化の挙動を表現するLandau-Lifshiz-Gilbert方程式を基にした磁気特性計算プログラムを開発した。 2.開発したプログラムを用いた考察を基に、磁気特性を用いた非破壊検査による疲労損傷評価法の提案を行うと共に、磁気特性計測装置を開発した。 3.開発した磁気特性計測装置を用いて、静的引張荷重並びに繰返し荷重による部材損傷度の計測試験を行い、部材損傷の検出が可能であることを確認し、損傷評価に利用可能な磁気特性パラメータを見いだした。 4.き裂損傷検出システムのために新たに可搬型磁気特性計測センサの開発を行い、平板/突合せ溶接継手用センサ並びに隅肉溶接継手用センサを開発すると共に、信号処理のために新しくプログラムの開発を行い、き裂損傷検出システムとして構築した。 5.開発したき裂損傷検出システムを用いて、平板・突合せ溶接継手・隅肉溶接継手試験片を対象に、き裂の検出試験を実施し、き裂検出に有効な磁気特性パラメータを見いだし、塗装の有無によらずき裂の検出が可能であること並びに、裏面に存在する、き裂の検出も可能であることを確認した。 6.き裂損傷について、市販の磁界解析プログラムを利用して解析を行い、開発した計測装置の有用性の確認及びき裂形状評価に必要なデータベースの構築法を明らかにした。 鋼構造物の溶接継手部に存在するき裂の有無は、本研究によって開発した"き裂損傷検出システム"によって検出可能である。
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