研究分担者 |
大藪 修義 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60203949)
森崎 友宏 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (60280591)
菅野 龍太郎 (管野 龍太郎) 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (30270490)
増崎 貴 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (80280593)
庄司 主 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (00280602)
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配分額 *注記 |
49,270千円 (直接経費: 37,900千円、間接経費: 11,370千円)
2007年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2006年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
2005年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2004年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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研究概要 |
4年間にわたって行われた本研究は,内部拡散障壁(IDB)の発見と,それに伴う超高密度プラズマの生成という大きな成果を上げた.IDBは,ペレット入射による中心粒子供給と,ローカルアイランドダイバータ(LID)の強力な周辺排気を組み合わせで形成されることが明らかになったが,その後,真空容器壁の徹底的な放電洗浄による壁排気の促進で,通常のヘリカルダイバータ配位(HD)でも形成されることが示された.熱処理能力の点で有利なHDにおいて,LID同様,中心電子密度1x10^<21>/m^3,中心圧力1気圧以上を有する高性能プラズマの生成に成功したことは,今後,本研究を新たな展開へと導くものと思われる. 平成19年度は,上述したHDにおける超高密度プラズマの放電特性に関する物理実験を中心に行った.IDBが形成される運転領域の詳細なパラメータ・サーベイの後,放電の最適化を行ったところ,圧力の上昇が進むと,ある時点でプラズマ中心部の粒子が一気に吐き出される現象(中心密度崩壊現象,CDC)が起こることが明らかになった.CDC発生原因の解明に関しては,シミュレーション研究とともに,現在鋭意データ解析が進められているところであるが,並行してCDCを回避する方策の検討も行われた.その1つとして,閉じ込め磁気面形状(楕円度)を変化させて,プラズマの半径方向の移動を抑制したところ,CDCの回避に一定の効果があることが示された. 上述の研究活動とともに,研究最終年度にあたる本年度は,多くの論文ならびに学会で研究成果の発表を行った.特に年度末に行われた日本物理学会・年会では,本研究の総括発表が招待講演として採用されるなど,その研究成果は高い評価を得た.
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