研究課題/領域番号 |
16207017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理人類学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横山 真太郎 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (90002279)
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研究分担者 |
井上 馨 北海道大学, 医学部, 教授 (80133718)
川初 清典 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (80026822)
長野 克則 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (80208032)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2006年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2005年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2004年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 環境適応能 / 温熱環境 / 体温調節モデル / 部位別特性 / 個体差対応 / 形態的変容 / 機能的変容 / 生体内温度予測プログラム |
研究概要 |
生理人類学の大きな役割は、ヒトに関する現代の科学的知見を統合し、未来に対する指針と新たな知見の発掘に資することにあると考える。ヒトに関する科学的知見の統合には思考の節約の確かな道具ともいえる数理的手法を導入することが極めて有効である。 本研究の目的は上記の考え方に沿い、これまでの部位別特性を考慮した体温調節モデルに基づく生体内温度予測プログラムの精度を向上させ、生体の活動すなわち各器官や各細胞、各分子さらには各構成原子の活動を規定する生体内温度を予測するシミュレーション技術を構築することである。そのことによって、環境適応能に代表される生体機能変容の解明に資することである。 また、温熱環境の評価・設計において、人間の健康性、快適性維持と省エネルギー性とを同時に満たす方法の確立が求められている。この要請に対して、本研究室では、不均一かつ非定常な温熱環境にも適用可能な温熱生理心理予測モデルの開発に取り組んできた。これまで、本システムの精度確認、改良を行うことで、室内環境を始めとして、屋外環境や院風施設に代表される半屋外環境、水中にまで、対象となる環境条件の拡大を図ってきた。 一方、ヒトの持つ生理的多型性に基因する個体差対応に関しても、成人男性のみならず成人女性や高齢者まで、その対象の拡張を試みる。とりわけ発汗能の季節差や寒冷環境下における巧緻性作業能、高深部体温時の血流量調節に着目し、それぞれについての被験者実験、およびその実測データを用いた本システムの精度確認や改良を通して、温熱生理心理予測システムの更なる適用範囲の拡張を行い、現代の多角化する温熱環境評価の要請に対して適用可能な部位別特性を考慮した体温調節モデルを基盤とする汎用温熱生理心理予測システムの実現を目的としたものである。
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