研究課題/領域番号 |
16208007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用昆虫学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柳沼 利信 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (60135332)
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研究分担者 |
新美 輝幸 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助手 (00293712)
池田 素子 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教授 (20262892)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
50,440千円 (直接経費: 38,800千円、間接経費: 11,640千円)
2006年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2005年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2004年度: 30,940千円 (直接経費: 23,800千円、間接経費: 7,140千円)
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キーワード | カイコ胚休眠 / 休眠ホルモンの定量法 / 休眠ホルモン受容体 / 膜貫通型トレハラーゼ / 酸化抵抗性遺伝子 / 形質転換カイコ作出法 / 胚RNA干渉法 / カイコ / 胚休眠 / 休眠ホルモン / トレハラーゼ / ドーパミン受容体 / 休眠誘導 / 休眠開始 |
研究概要 |
(1)休眠ホルモン特異的な検出系としてサンドイッチELISA法の確立 休眠ホルモン(DH)の特異的検出のため、DHのC末端側及びN末端側を各々認識するウサギ・ポリクローナル抗体及びマウス・モノクローナル抗体を作製し、サンドイッチELISA法によりfemto moleレベルで検出できる系を確立した。DHの血液中への放出が鍵段階にある事が示された。 (2)休眠ホルモン受容体遺伝子の単離・同定 DHとヒトneuromedin U25とが類似する事から受容体同士の類似性が推定されたので、相同性PCRにより、カイコ発育卵巣から7回膜貫通型/Gタンパク質共役型受容体cDNAを単離した。Xenopus卵母細胞発現系を利用したリガンド検定によりDH受容体と結論した。 (3)膜貫通型トレハラーゼ遺伝子の単離・同定 DHの標的酵素は卵巣の膜結合型トレハラーゼである。昆虫で初めて膜結合型トレハラーゼの遺伝子をカイコから単離した。従来の可溶型トレハラーゼ遺伝子と同様にDHにより遺伝子発現が活性化される事を見出した。 (4)休眠開始・維持に係わる酸化抵抗性遺伝子の単離・伺定 休眠開始期に活発に発現する酸化抵抗性遺伝子(BmOXR1)を単離した。機能解析のためキイロショウジョウバエに強制発現させた所、ハエ成虫は酸化抵抗性と寿命の延長を示した。 (5)形質転換カイコ作出およびカイコRNA干渉法への応用・開発 カイコ卵への注射法、形質転換ベクター及びRNA干渉法の改良を、キイロショウジョウバエやナミテントウで先駆けて行い、カイコへ応用する事とした。形質転換カイコの容易な作出法に成功すると共に、カイコembryonic RNA干渉法が有効である事を見出した。
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