研究課題
基盤研究(A)
(A)サイトカイニン初発情報伝達分子機構の解明と維管束分化統御機構:シロイヌナズナの対象としてこの数年間における研究を集大成することで、サイトカイニンの受容体を含む初発情報伝達分子機構のフレームワークを構築することができた(図参照)。AHK2/3/5→AHP1/2/3/5/→ARRI/10/12が根幹となる経路であることが主に遺伝学的な解析から未唆された。同時に根におけるこのサイトカイニン応答情報伝達系は前形成層の原生木部への分化制御(サイトカイニンによる抑制的制御)に深く関わっていることが示唆された。(B)時計分子機講の解明と植物の光環境応答制御機構:シロイヌナズナを対象とした最近の研究から植物のもつ概日時計の分子機構の本質にせまる知見が蓄積しつつあり、時計分子モデルの構築も可能な段階に迫りつつある。我々も時計関連因子擬似レスポンスレギュレターPRR因子群の発見とその機能解析を介して、この間の研究の進展に大きく貢献してきた。本年度は我々独自の時計分子モデルを提唱し、その分子基盤を遺伝学的に精査すると同時に光り環境応答と関連したオルガネラ(クロロプラスト)や植物器官(花芽)の分化統御に関わる時計機能の重要性を示唆する知見を蓄積した。(C)糸状菌におけるリン酸リレー情報伝達機構:最近になり、糸状菌(カビ)の全ゲノム配列が病原菌や有用カビの何種類かに関して決定された。そこで、麹カビに近縁のモデルカビであるA. nidlunsに関して、そのゲノムに見いだされる二成分制御系関連遺伝子群に関するバイオインフォーマティクス的解析を行った。その結果、本糸状菌の二成分制御系関連遺伝子群の俯瞰的リストを作成することができた。また、これら遺伝子(SskA, SrrA, SrrB, SrrCと命名)を欠損した変異株を作成し、その生理的表現型を解析した。その結果、SskA, SrrAともに酸化ストレス応答に密接に関わっていることが示唆された。
すべて 2008 2007 2005 2004
すべて 雑誌論文 (29件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件)
Plant Cell Physiol. 48
ページ: 971-983
ページ: 925-937
Plant Cell Physiol 48
ページ: 84-96
ページ: 110-121
10018520421
Plant Cell Phvsiol 48
ページ: 375-380
Biosci. BiotechnoL Biochem 71
ページ: 44-847
ページ: 1003-1014
ページ: 822-832
10027002849
ページ: 1644-1651
10027005794
ページ: 1809-1814
10027006480
Biosci. Biotechnol. Biochem. 71
ページ: 1557-1560
Biosci. Biotechnol. Biochem. 71(印刷中)
10027513743
Bioci.Biotechnol.Biochem. 69
ページ: 426-430
Biosci.Biotechnol.Biachem. 69
ページ: 382-390
130000030430
Biosci.Biotechnol.Biochezn. 69
ページ: 410-414
J.Biochem. 137
ページ: 51-59
Genes Cells 10
ページ: 1-11
Plant Cell Physiol. 46
ページ: 339-355
10014431137
J.Biochem.(Tokyo) 137
Biosci.Biotechnol.Biochem. 69
Biosci.Biotechnol.Biochem. 68
ページ: 1758-1767