研究課題/領域番号 |
16208028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 伸一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00197146)
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研究分担者 |
伯野 史彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (30282700)
永田 晋治 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40345179)
西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
47,450千円 (直接経費: 36,500千円、間接経費: 10,950千円)
2007年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2006年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2005年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2004年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
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キーワード | インスリン / インスリン様成長因子 / 細胞内シグナル / インスリン受容体基質 / チロシンリン酸化 / ツーハイブリッドスクリーニング / プロテオミクス / サイトカイン / ツーハイフリッドスクリーニング |
研究概要 |
本研究では、インスリン様成長因子(IGF)、インスリンの細胞内シグナル伝達に重要な役割を果たしているインスリン受容体チロシンキナーゼの基質IRSに相互作用し、自身のチロシンリン酸化や下流シグナルを修飾するタンパク質(IRSAP)が存在することを証明し、これらを同定することを目的とした。我々は、(1)IRSの分子質量は180kDaにも関わらず、細胞抽出液中の非変性状態のIRSは700kDa以上の分子質量を示す、(2)甲状腺刺激ホルモンで処理した甲状腺細胞FRTL-5、あるいはTNFαで処理した脂肪細胞3T3-L1・筋管細胞L6よりIRSを免疫沈降後、このIRSをIGF-I受容体/インスリン受容体でin vitroチロシンリン酸化反応を行ったところ、細胞系と同様にチロシンリン酸化が変化し、更にIRS免疫沈降物を高塩濃度の緩衝液で洗浄するなどしてIRSと相互作用するタンパク質を除去後in vitroリン酸化反応を行うと、このチロシンリン酸化の変動が観察されなくなる、(3)yeast two-hybrid screening及びIRSの共免疫沈降物のプロテオミクス解析で20種類ほどのIRSAPの同定に成功し、これらは性質や機能から、IRSの細胞内局在を決める輸送因子、IRSを介してインスリン様活性を発現する仲介因子、IRSのチロシンリン酸化や下流シグナルを修飾する修飾因子に大別される、(4)同定したIRSAPを強制発現したIGF/インスリン標的細胞では、IGF/インスリン刺激に応答したIRSを介したシグナル・生理活性が修飾される、(5)IRSの細胞内局在はIRSAPにより決定され、それぞれ細胞部位で異なる機能を発揮することなどを明らかにした。
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