研究課題
基盤研究(A)
1)各種疾患時のTh1/Th2細胞への分化・誘導状態の検索:バベシア症における感染耐過にはTh1細胞への分化・誘導と密接に関係しており、また悪性黒色腫や肥満細胞腫ではTh2細胞に分化・誘導されていることが明らかとなった。また悪性組織球腫から株化細胞を樹立し、この細胞が抗原提示能を有する樹状細胞であることを明らかにした。さらに、この株化樹状細胞を用いてTh1/Th2細胞への分化・誘導を評価する実験系を確立した。また、樹状細胞に特異的な膜抗原蛋白質であるdectin-2遺伝子のプロモーター領域の下流に蛋白遺伝子を組み込ませ人為的に、特異的に発現させることが可能であることを明らかにした。2)各種疾患時におけるTh1/Th2細胞への分化・誘導物質の解析:マウスのバベシア原虫のうち、感染耐過を示す原虫の膜抗原蛋白質で、マクロファージからのIL12産生を誘導し、Th1細胞への分化・誘導を示す蛋白質を得ている。また皮膚腫瘍、悪性黒色腫から数種の候補膜抗原を得た。3)骨髄樹状細胞を用いた免疫細胞療法骨髄から誘導した樹状細胞を悪性黒色腫の膜蛋白質あるいはバベシア感染赤血球で刺激した後、犬あるいはマウスに移入し、それぞれ腫瘍細胞膜抗原に対する遅延型過敏反応の発現ならびに生存期間の延長、あるいは感染赤血球率の低下ならびに生存率の増加が認められた。したがって、抗原提示細胞を用いたTh1細胞への分化・誘導を介した免疫細胞療法は有用な治療法と考えられる。
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