研究課題/領域番号 |
16209001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
宍戸 宏造 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20006349)
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研究分担者 |
新藤 充 九州大学, 先導化学物質研究所, 助教授 (40226345)
藤井 義晴 農業環境技術研究所, 生物環境安全部, 研究リーダー (10354101)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
47,450千円 (直接経費: 36,500千円、間接経費: 10,950千円)
2006年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2005年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2004年度: 33,150千円 (直接経費: 25,500千円、間接経費: 7,650千円)
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キーワード | アレロパシー / 環境調和型農薬 / 医薬品シーズ / アレロケミカル / ヒマワリ / ヘリアンヌオール / ブレビオン / 抗大腸癌活性 / アレロケミマル / ヘリビサボノール / ヘリスピロン / サンディバーホリド / セスキテルペン / エナンチオ選択的合成 / 植物生育阻害活性 / 細胞毒性 / 大腸癌 / 核内転写因子 / 糖尿病 |
研究概要 |
平成16年度〜平成18年度にわたり、天然アレロケミカルの合成を基盤とする環境調和型農薬及び新規医薬品シーズの開発研究を行い、以下に示すような成果を挙げた。 1、ヒマワリに含まれるアレロケミカル、ヘリアンヌオール類,ヘリビサボノール類、ヘリスピロン類およびサンディバーシホリド、さらに真菌由来のアレロケミカル、ブレビオン類を標的とする全合成研究を行い以下(1-4)の知見を得た。 (1)ヘリアンヌオール類14種のうち、9種のエナンチオ制御合成を達成した。その殆どが世界初となる合成であり、絶対立体構造を明らかにした。 (2)ヘリスビロンAおよびCの初の全合成に成功した。この研究途上、種々の天然物合成に有効に機能すると思われる新規炭素-炭素結合生成反応を見いだすことができた。 (3)サンディバーシホリドの初の全合成を達成した。さらに、別ルートによる合成にも成功した。後者は、効率的且つエナンチオダイバージェントであり、量的供給という問題点を解決した。 (4)ブレビオンA-Cのエナンチオ選択的全合成を完結した。より複雑な構造を有するブレビオンCに関しては初の全合成である。 2、合成した化合物について、(1)アレロパシー活性、ならびに(2)薬理活性を評価した。 (1)(+)-及び(-)-ヘリアンヌオールAと(-)-ヘリアンヌオールCに比較的強い植物成長阻害活性が認められた。また、.単純な構造を持つ合成中間体の一つに最強の活性が認められた。この知見は今後の環境調和型農薬の開発に有力なものである。 (2)ヘリアンヌオールDの天然型エナンチオマーに核内転写因子NF-kB阻害活性が認められた。さらに、ブレビオンAがヒト大腸癌細胞に対して比較的強い細胞毒性活性を示すことを明らかにした。特異的な抗大腸癌剤の開発が望まれている中、この知見は今後の創薬研究に寄与することが期待できる。
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