研究課題
基盤研究(A)
1.ジフェニルアルシン酸(DPAA)摂取歴が確認されている48名の成人男女に対し18F-FDGとポジトロンCT(PET)を施行したところ、小脳、脳幹部、側頭葉内外側部、後頭葉にブドウ糖代謝低下を認めた。1年以上の間隔で2回のPET検査を施行した9名については、脳代謝低下が改善する傾向が認められた。2.ICR系マウス成体期におけるDPAAの慢性曝露による運動機能についてrota-rod法に従い検討したところ、用量反応性に運動協調性障害が惹起され、曝露を中止することにより経時的な回復が認められた。また、線条体でのdopamine誘発Gタンパク質活性化作用の有意な減弱が認められた。3.生後8週齢のICR/Jcl系雄マウスに、DPAAの5mg/kg体重を連日経管的胃内投与すると、投与開始後約5週間を経過した時点で、躯幹の保持不能、寡動ならびに無動、震え、驚愕反射様のミオクローヌス、黄疸が出現した。組織形態学的には小脳顆粒細胞層のglomerulusに空胞変性が多発し、電顕的には軸索変性が認められた。4.F344雄性ラットにおいて、diethylnitrosamineの1回腹腔内投与後、DPAA 20ppmの6週間飲水投与群では肝の前がん病変の指標であるGST-P陽性細胞巣の単位面積当たりの数および面積ともに有意に増加したことから、DPAAはラット肝発がんプロモーション作用を有することが明らかになった。5.ICR系雄性マウスDPAA5mg/kg/日の5週間投与群で、小脳プルキンエ細胞にマロンジアルデヒドおよび抗ニトロチロシン(3-NT)が染色され、小脳失調は酸化ストレスに起因し、NOの酸化が傷害誘発機構に寄与することが示唆された。6.脳・脂肪中のDPAAは、固相抽出クリーンアップ法、Shodex IC NI-424カラムで分離し、HPLC-ICP-MSにより測定可能となった。
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