研究課題
基盤研究(A)
1.内分泌撹乱物質による次世代影響を検討するため、妊婦514名を対象に前向きコホート研究を実施し、妊娠時、1歳半、3歳半時の母の食習慣・生活・職業歴等を調べ、母体血中dioxin類370名、PCB類270名、PFOS/PFOA447名を測定した。児の神経行動発達に関して6ヶ月、1歳半時の検査は終了し、現在K-ABCを用い3歳半時を調査中である。2.母体血中dioxin濃度は年齢・海産物摂取と正の関連、分娩歴・喫煙・豚肉摂取と負の関連を示した。Mono-ortho PCBs-TEQと新生児TSHは負の関連、Total PCDD/PCDFs-TEQと児FT4は正の関連を認め、児の甲状腺機能を抑制しないことが示唆された。3.母体血中Total PCDFsと出生体重は負の関連を認め、男児で顕著であった。毛髪水銀濃度と出生体重では正の関連、母体血中Total PCDFsとSGAでは負の関連を認め、PCDFs類が胎児発育に負の影響を及ぼすことが示唆された。4.母体血中33'4'4'-TCB(#77)濃度と臍帯血IgEは正の相関が得られ、低濃度のdioxin類曝露は胎児免疫系に影響を及ぼす可能性が示唆された。5.母体血中PCB・dioxin類濃度と6ヶ月児の神経運動発達で負の関連を認め、特に運動発達に負の影響を及ぼすと考えられた。6.母体血中PCDDs、PCDFs、Coplanar PCBs濃度と毛髪水銀濃度の関連ではCoplanar PCBsにのみ正相関を認めた。7.タバコ煙中PAHsの代謝・解毒に関与するAhR遺伝子野生型、CYP1A1遺伝子変異型およびGSTM1遺伝子欠損型を持つ喫煙妊婦では非喫煙群と比べて出生体重と身長に有意な低下を認めたことから、喫煙曝露への遺伝的感受性が胎児発育に影響を及ぼすことが示唆された。
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