研究課題/領域番号 |
16209040
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 雅夫 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30163570)
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研究分担者 |
水元 一博 九州大学, 大学病院, 准教授 (90253418)
永井 英司 九州大学, 大学病院, 講師 (30264021)
中村 敏一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00049397)
松本 邦夫 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90201780)
小名 俊博 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10346835)
松田 武久 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60142189)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
49,920千円 (直接経費: 38,400千円、間接経費: 11,520千円)
2007年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2006年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2005年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2004年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
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キーワード | 膵癌 / NK4 / HGF / アデノウイルス / ゲムシタビン / drug delivery system / 遺伝子治療 |
研究概要 |
HGFアンタゴニストとして独自に開発したNK4を用いて、難治癌である膵癌の遺伝子治療を確立するために前臨床試験を実施した。 (1)GMP基準のアデノNK4を協力企業と共に作成し、動物を用いて安全性を確認した。(2)抗癌剤(gemcitabine)とアデノNK4併用療法の治療効果を評価し、臨床実施へ向けてより治療効果の高い投与方法を確立した。(3)膵癌肝転移制御としてアデノNK4の門脈内投与の有効性を示し、膵癌肝転移腫瘍への治療法を示した。(4)膵癌局所再発を制御するdrug delivery systemとして、口腔粘膜上皮細胞、徐放シートによるアデノNK4並びに抗癌剤の局所治療を可能にした。(5)抗癌剤をfibrin glue併用による膵癌局所治療効果を評価した。その成果に基づき、臨床試験をすでに3例行っており、現在継続中である。(6)膵癌患者より採取した膵液分析を行い、早期診断のマーカー開発に向けて遺伝子解析を実施した。さらにこれらを踏まえリアルタイムで迅速に判別できる機器開発を進めた。(7)抗癌剤(gemcitabine)とアデノNK4併用療法の治療効果を分子生物学的な手法により裏付け、とくにアデノNK4の感染効率がgemcitabine投与後に増加することを明らかにした。(8)膵癌細胞に放射線を照射すると、アデノNK4の遺伝子導入効率が増加し、CMVpromotor活性を増強されること、治療効果が増強すること明らかにした。(9)h-tert promotorを持ち腫瘍特異的制限増殖型アデノウイルスを新たに作成し、Gemcitabineにはtert発現促進作用があること、ウイルス感染効率の増強、殺細胞効果の増強など相乗効果を確認した。
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