研究課題/領域番号 |
16209053
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大谷 啓一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10126211)
|
研究分担者 |
下川 仁弥太 (下川 仁彌太) 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (80014257)
青木 和広 (青木 和宏) 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (40272603)
高橋 真理子 東京医科歯科大学, 歯学部, 教務職員 (90334440)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
48,620千円 (直接経費: 37,400千円、間接経費: 11,220千円)
2006年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2005年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2004年度: 28,340千円 (直接経費: 21,800千円、間接経費: 6,540千円)
|
キーワード | 破骨細胞 / 骨吸収 / TNF / RANKL / リウマチ / 歯周病 / ナノ・ゲル / ミニポンプ / RANK / NF-kβ / 骨粗鬆症 |
研究概要 |
骨吸収抑制薬として新規薬物分子を開発し、それらと従来の薬物あるいはデリバリーシステムと複合化したハイブリッド型の薬物開発を目的として本研究を行った。その結果以下の研究結果が得られた。 ・TNF-α受容体アンタゴニストとして開発した小分子ペプチドWP9QYは破骨細胞形成および骨吸収能を阻害した。また低Ca食飼育ラット、卵巣摘出ラット、関節炎発症ラット、歯周病原菌投与ラットにおける骨吸収を抑制した。さらに抗炎症作用を併せ持つことが明らかになった。 ・WP9QYペプチドはTNF受容体アンタゴニスト以外にRANK-RANKLのアンタゴニストとしても作用し、その作用はRANK-RANKL複合体形成のコンフォメーション変化によるものであることが推測された。 ・NF-κBの核移行を阻害するNBDペプチドは破骨細部形成抑制および各種骨吸収実験動物モデルにおける骨吸収を効果的に抑制した。 ・CHPナノ・ゲル-WP9QYハイブリッドはWP9QYの不安定性を改善し、その遊離を徐々に行うことにより、骨吸収実験動物モデルにおける骨吸収を効果的に抑制した。 本研究の成果により、破骨細胞におけるサイトカイン受容体あるいは細胞内情報伝達経路を標的とした薬物開発が骨吸収を特異的に阻害する新規薬物分子の発見に有用であることが明らかとなった。またCHPナノ・ゲルのような担体とのハイブリッドが薬物の持つ不安定性などの欠点を克服し、より効果的な薬理作用の発現に貢献することが示された。
|