研究課題/領域番号 |
16251005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
松藤 和人 同志社大学, 文学部, 教授 (90288598)
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研究分担者 |
成瀬 敏郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (60033510)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
長岡 信治 長崎大学, 教育学部, 准教授 (80244028)
渡辺 満久 東洋大学, 社会学部, 教授 (30222409)
林田 明 同志社大学, 工学部, 教授 (30164974)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
36,400千円 (直接経費: 28,000千円、間接経費: 8,400千円)
2007年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2006年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2005年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2004年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | レス-古土壌編年 / 古環境変遷 / 海洋酸素同位体編年 / 旧石器編年 / 韓国全谷里遺跡 / 韓国萬水里遺跡 / 韓国長洞里遺跡 / 中国和尚敦遺跡 / レスー古土壌編年 / 古地磁気年代 / ブリューネス / マツヤマ境界 / 和尚〓旧石器遺跡 / 火山灰編年学 / 萬水里旧石器遺跡 / 火山灰分析 / 古地磁気 / 万水里遺跡 / 全谷里遺跡 / 金浦場墓遺跡 / ハンドアックス / 前期旧石器 / 磁気層序学 / 年代測定学 / 国際研究者交流 / 韓国 / 中国 / 旧石器時代 / 層序学 |
研究概要 |
東アジアにおける旧石器編年・古環境変遷の構築と解明を目的とした本研究課題は、4年間という研究期間にしては当初の予想を超える大きな成果をもたらした。本研究は、東アジアの陸上堆積物とりわけレス-古土壌連続に注目し、韓国、中国長江下流域における4カ所の旧石器時代遺跡(韓国全谷里・長洞里・萬水里遺跡、中国和尚敦遺跡)の堆積物を対象に各種の自然科学的方法(レス-古土壌層序編年、堆積物の化学分析、初期磁化率測定、古磁気層序、火山灰分析、K-Ar年代測定、FT年代測定、OSL年代測定)を総合し、世界標準の海洋酸素同位体編年ステージに同期させながら過去80万年間の普遍的な年代尺度を構築するのに成功した。韓国および華中では初めての試みであり、中期更新世以降の地域的な気候変動の究明、旧石器文化の地域間比較を進める上で最も信頼性の高い年代尺度を提供することを可能にした。本研究の結果、中国黄土高原はもとより、朝鮮半島・長江中下流域・中国東北平原を包括する地域でレスー古土壌編年にもとつく高精度の地域間対比を可能とし、アジアモンスーン変動の動向、地域的な気候変動の推移、東アジア各地における人類文化の拡散と環境適応などの諸分野で今後の研究の飛躍的な進展に寄与するものと考えられる。 レス-古土壌編年にもとづく考古学的研究の具体的な成果として、長江下流域および朝鮮半島における最古の旧石器遺跡の年代把握、両地域における人類拡散時期、韓国の前期旧石器文化の系譜に関して重要な進展を見た。本研究は、中国・韓国の研究者から高い関心と評価が寄せられる一方で、欧米の研究者からも注目を集めている。
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