研究課題/領域番号 |
16254003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
横田 漠 宮崎大学, 工学部, 教授 (90037888)
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研究分担者 |
田辺 公子 宮崎大学, 産学連携支援センター, 講師 (00179805)
佐藤 努 北海道大学, 大学院工学研究科環境循環システム専攻, 助教授 (10313636)
瀬崎 満弘 宮崎大学, 工学部, 助教授 (80136803)
土手 裕 宮崎大学, 工学部, 助教授 (30264360)
大榮 薫 宮崎大学, 工学部, 助手 (00315350)
宮武 宗利 宮崎大学, 工学部, 助手 (40315354)
馬場 由成 宮崎大学, 工学部, 教授 (20039291)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
26,910千円 (直接経費: 20,700千円、間接経費: 6,210千円)
2006年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2005年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2004年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 地下水砒素汚染 / 砒素除去装置 / 汚泥の固化処分 / 微生物 / 自然処理 / バングラデシュ / 砒素汚泥の処分 |
研究概要 |
我々は、バングラデシュにコミュニティ用砒素除去装置GSF(Gravel Sand Filter)をこの3年間に4基稼動させ、砒素除去性能をチェックしながら、その設計基準を確立してきた。GSFは砂利槽と砂槽からなるが、砒素除去のメカニズムは地下水中に高濃度に含有されている鉄分を本装置内で酸化し、砒素を3価鉄の共沈物として砂利槽内の砂利間隙中でトラップするものである。砒素除去に当たってはバッキ、砒素と鉄の接触時間およびリンなどの競合イオンの濃度がキーポイントとなる。特に、リン濃度の高い原水では鉄/砒素値を30(通常は10)となるように「鉄屑の付加」という基準を得ている。 砒素除去装置から排出される汚泥は、砒素汚泥槽で沈殿処理され、その上澄み液は人工池に放流されている。沈殿汚泥の処分に関しては、汚泥のセメント固化処分の研究を行ってきた。溶出試験の結果、セメントを添加しない場合でも、汚泥中の砒素はその90%が汚泥中に閉じ込められるが、溶出濃度が0.05〜0.65mg/Lと試料によって環境基準値を超える場合がある。セメント添加量が2%の場合では0.05〜0.11mg/Lとわが国の第2溶出基準をクリアーする。pH=10.5〜10.9とアルカリ性でもあるので、遮水して貯蔵すれば問題ないと考えられる。 汚泥タンクの上澄み液は人工池に放流されるが、そこで砒素の自然浄化処理を試みた。すなわち、池底土中の砒素堆積状況の追跡、および同土中において有機化する細菌の探索を行っている。その結果、汚泥タンクおよび人工池のいずれでも、僅かであるが有機砒素(MMA, DMA)を確認することができた。さらに、砒素濃度にかかわらず10^5〜10^7cells/ml以上の生菌数を示し、標準培養法によっても砒素の影響は見られなかった。1000mg/Lの砒素を含む培地でもかなりの数のコロニーが両年とも出現したことから、砒素耐性能に優れた菌がかなり存在することが分かった。
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